「ほぼ丸見え」「なぜ放送できた」 過激すぎな原作を再現した深夜の実写化ドラマ
映画だけでなく、ドラマとしても毎年多数作られる「マンガの実写化」作品のなかには、地上波での放送に心配の声が多数あがった過激な作品もありました。
地上波ギリギリの描写で原作ファンからも高評価
毎年多数作られるマンガを実写化したドラマのなかには、原作が過激なため深夜帯に放送される作品も少なくありません。それでも、刺激が強すぎて「これ深夜とはいえ大丈夫なの?」といった声が出た作品もありました。
●『シガテラ』
「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて、2003年から2005年まで連載されたマンガ『シガテラ』(著:古谷実)は、2023年の4月に深夜ドラマとして実写化されています。
本作は不良にいじめられて辛い高校生活を送る主人公「荻野優介」(演:醍醐虎汰朗)が、教習所でヒロイン「南雲ゆみ」(演:関水渚)に出会ったことで、人生が大きく変化していく物語です。
原作ファンの間では、ネット上で放送前から「地上波で原作の濡れ場シーンをどこまで描けるのか」「他の古谷先生作品みたいに映画でギリじゃないか」などと、心配の声もあがっていました。
放送開始後もさまざまな過激シーンが話題になり、特に6話での優介とゆみがラブホテルにて宿泊するシーンは、裸がほぼ見えそうな状態で抱き合い、風呂に入る姿などが描かれて、SNSでも攻めた描写に驚きの反応が多数上がりました。
また、南海の魚が持つシガトキシン等の天然毒によって起こる食中毒の総称である「シガテラ」というタイトルの通り、優介と関わる人たちが徐々に転落していく様も生々しく描かれています。
ドラマ『シガテラ』には「ギャグ部分とドラマの不穏な雰囲気が絶妙なバランスだった」「この時代によく放送できたなと脱帽」とネット上で称賛の声があがったほか、深夜帯ならではの攻めた内容に驚いた人も多かったようです。
●『なれの果ての僕ら』
『なれの果ての僕ら』(著:内海八重)は、2020年から2021年まで「週刊少年マガジン」「マガジンポケット」にて連載されたサスペンス作品で、2023年に実写ドラマ化されました。原作にはグロテスクなシーンが多く、実写ドラマでも1話から残酷描写が再現されています。
物語は、同窓会で集まった主人公「真田透」(演:井上瑞稀)を含む元四ノ塚小学校6年2組のメンバーが、卒業生「夢崎みきお」(演:犬飼貴丈)によって壮絶な監禁事件に巻き込まれるところからはじまります。みきおの目的は、命の危険がせまる極限の状態で、人間の善性がどれだけ保てるのかを試すことでした。薄皮を剥ぐように人間の善悪を暴いていく実験と52時間の監禁により、クラスメイトたちは次々と死亡していきます。
実写ドラマは、初回からバラバラの遺体が発見されたり、逃げ出そうとした同窓会の参加者が濃硫酸ミストで殺されたりなど、原作通りのショッキングな場面が描かれていました。
ネット上では、1話から容赦ない怒涛の展開に「デスゲーム的な設定がハラハラして飽きなかった」「地上波ながら痛々しいシーンも原作を忠実に再現していた」「なれの果ての僕らこんなにグロかったっけ?実写だから余計にそう思うのか?」と、好評と驚きの声が上がっています。