【漫画】子供2人が体調を崩し、夫は激務 持病をもつ母のワンオペ育児に「共感しかない」
コロナ禍で子供たちが通う幼稚園は休園に。そして長女と長男は相次いで体調を崩し、それを看病する母は体も心も限界。ついに母も発熱してしまった日の夜、帰ってきた父は……。Instagramで公開されたマンガが「胸がギュッとなる」「分かりすぎる!」と共感を呼んでいます。作者の幸せまつ子さんにお話を聞きました。
ワンオペで子供たちの看病をする母の「1番欲しいもの」

ワンオペ育児で子供たちが次々に病気になったときのつらさを描いたマンガ「そこらへんにいる主婦の最近の話し」が、Instagramで600以上のいいねを集めて話題となっています。
コロナ禍で幼稚園が休園に。長女が発熱し、長男もマイコプラズマ肺炎にかかってしまいました。父は激務で帰りが遅く、持病をもつ母が家にこもってワンオペで子供たちの看病をする日々。このようなとき、1番欲しいものは……。読者からは、「共感しかない」「このまま行政に提出したいくらい」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、幸せまつ子さんです。日常生活や家族のこと、また持病であるIgA腎症の治療や入院記録を、Instagramとブログ「幸せまつ子の一生」で発表しています。幸せまつ子さんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーなぜ、この作品を描こうと思ったのでしょうか?
私自身が手術や3度の入院を終え、やっと病気が良くなったところに、この出来事があってからの再発だったので、あまりにも悔しくて。その気持ちを世の中にぶつけるために、無我夢中で描きました(笑)。
ーー旦那様は、このときの状況をどのようにご覧になっていたのでしょうか?
心配していたとは思いますが、この時期は夫も仕事が忙しかったので、本当の意味での惨状はあまり分かっていなかったと思います。ただ、長男の高熱が続き、原因が分からず何度も病院に通っていたときは、夫もとても不安そうでした。肺炎と分かってからも、会社から夜遅くに帰ってきて、高熱でぐったりと寝ている息子や、咳き込みすぎて吐いている姿だけを見ている状況だったので、もどかしかったのではないでしょうか。
ーーワンオペ育児でつらいとき、心の支えは何ですか?
夫と、家庭菜園です! 週末にふたりで晩酌したり、たった数時間でも夫との時間が持てると、母親ではない本来の自分を取り戻せるような気がして、自然とリフレッシュできます。家庭菜園は、ベランダと市民農園で育てている野菜たちに、めちゃくちゃ癒やされています。ワンオペ育児において最重要なのは、「自分を取り戻せる時間」だと思っています。
まあ、ワンオペ育児なんて、しないで済むならそれが1番なんですけどね(笑)。
ーーこの作品に、どのようなコメントが寄せられていますか?
びっくりするくらいの共感の声をいただきました。ワンオペの病児育児は多くの方が経験されていて、皆さん身を削ってしんどい思いをしながら、なんとか乗り越えているんだな、と改めて感じました。
そして、こんなひどい状況が「あるある」になってしまっている現状は、異常だなとも思います。コメントに多かったのが、「ベビーシッターを増やしてほしい」「お金を配るから生んでくれなんて、この状況ではそもそも無理」などですね。本当にリアルで切実な声ばかりなので、このコメント欄を行政の方にそのまま見てほしい気持ちです!
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
いままでは、家族や自分の治療に関する話が多かったのですが、せっかく体調が上向きになってきたところなので、パート先で出会った人たちのこと、友人やママ友のこと、趣味の家庭菜園のことについてなど、何気ない主婦の日常のひとコマを描いてみたいなと思っています。
(マグミクス編集部)