「ガンダム」が大地に立つまで連邦軍はどうザクと戦っていたの? 8か月半の艱難辛苦
戦車だけでもチームワークで主力MSを撃破

『重力戦線』の第2話「陸の王者、前へ!」では、61式戦車によってザクを撃破する様子が描かれています。
連邦軍第44機械化混成連隊第301戦車中隊第1小隊の指揮官である「ハーマン・ヤンデル中尉」は、地上戦で華々しい戦果を挙げた「エルマー・スネル大尉」が搭乗する「ザクII ホワイトオーガー」と交戦した際、目くらましのスモークで錯乱させ、最後に背後から不意打ちをして、振り返り際に最後の一撃を加えたことでホワイトオーガーの撃破に成功しています。
同戦車部隊は2機のザク討伐に成功しているものの、もちろん代償は大きく、戦車部隊は壊滅し、ホワイトオーガーを倒したヤンデルも直後に歩兵によるミサイルで戦死しました。
ここまでを振り返ると、連邦軍は多くの損害を出している一方、巧みな作戦や戦術で61式戦車などを駆使し、何とかザクに抵抗していたことがうかがえます。
ちなみに、OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』では、鹵獲(ろかく)したジオン軍のザクIIを主力装備にした特殊部隊「セモベンテ隊」の活躍が描かれています。セモベンテ隊はザクだけでなく、61式戦車も編制に組み込んでいました。やはり、鹵獲できるザクの数にも限界があるようで、その不足を補うために61式戦車をあてがっていたようです。
また、ガンプラシリーズのひとつである「U.C.HARD GRAPH」の公式サイトでは、61式戦車について「ジオン軍モビルスーツを相手に撃破される姿ばかりが語られる61式戦車だが、実際には1年戦争の戦場に於いて、地球連邦軍が対抗でき、また、信頼できる唯一の兵器」「絶大な破壊力を誇る2連装155ミリ滑腔砲は、ジオン軍モビルスーツを一撃で仕留める性能を秘めていた」(表記ママ)と説明されています。
このように、MSを実戦に投入するまでの連邦軍は、おもに戦車でザクと対峙しており、当初は圧倒的な戦力差で退いていたものの、経験や戦訓の蓄積などによって、何とか対抗できるようになっていったようです。連邦軍のMSが戦線に投入され、オデッサ作戦で勝ったのちは、地球上での形勢は見事に逆転しています。
そう考えると、ガンダムなどのMSばかりに目を奪われがちですが、地上戦で踏ん張るために欠かせなかった「61式戦車」の功績も、決して忘れてはいけないでしょう。
(LUIS FIELD)



