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DAIMAで出てくるかと思いきや 『ドラゴンボール』消えて(?)しまったキャラや設定

「週刊少年ジャンプ」で10年以上にわたり連載されていた『ドラゴンボール』には、物語が進むにつれて消えてしまった設定がいくつか存在します。初期にはよく登場していたキャラや設定たちは、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか。

筋斗雲は最新作で復活するか

初期のころは悟空のメインの移動手段だった筋斗雲 画像は筋斗雲に乗る悟空のフィギュア「ドラゴンボール それいけ!筋斗雲!! -孫悟空:少年期- 青道着」(BANDAI SPIRITS)
初期のころは悟空のメインの移動手段だった筋斗雲 画像は筋斗雲に乗る悟空のフィギュア「ドラゴンボール それいけ!筋斗雲!! -孫悟空:少年期- 青道着」(BANDAI SPIRITS)

 コミックスの累計発行部数が2億6000万部を超える鳥山明先生の大人気マンガ『ドラゴンボール』は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載が終了した1995年から約30年経った現在でも、新作のTVアニメ『ドラゴンボールDAIMA』が放送されるなど、時を超えて愛されている作品です。

 1984年から1995年まで約10年間連載していた同作には、長期連載ならではの「そういえばあの設定はどうなった?」と思うような、途中で影が薄くなってしまった設定やいなくなったキャラがいくつかあります。

 まず、代表的な例として、主人公「孫悟空」が使用していた「筋斗雲」があげられます。筋斗雲は悟空の師匠である「亀仙人」から贈られたもので、当時の悟空は空を飛べず、移動手段として筋斗雲を使用するなど欠かせないアイテムでした。しかし、悟空が成長して「舞空術」を習得すると、筋斗雲の出番は減っていきます。

 悟空が大人になってからも、彼は「ベジータ」と「ナッパ」が地球を襲撃した際に、「界王様」の修行を終えて戦地に向かう手段として筋斗雲を使用したほか、「ナメック星」に向かうために、病院から宇宙船が置いてある「カプセルコーポレーション」に向かっていく際に乗っていました。しかしその後の登場は、高校生になった「孫悟飯」が通学で使用した場面のほか、完全版で最終話に加筆された部分で、「ウーブ」に筋斗雲を託すシーンくらいです。ちなみに、アニメの続編では、『ドラゴンボールGT』最終話、『ドラゴンボール超』76話に出てきました。ほとんど使用されなくなっても、たまに登場しているため「忘れられた設定」というわけでもありませんが、初期ほど見られなくなった少し寂しいアイテムとなっています。

 放送中の『ドラゴンボールDAIMA』2話では、ドラゴンボールを悪用されて子供姿になった悟空が「如意棒」を取りに久しぶりに「カリン様」のもとを訪れた際、筋斗雲に乗っていくか聞かれました。ただ、悟空は子供状態でも舞空術を使えたため、残念ながら筋斗雲の再登場はまだ叶っていません。オープニングでは悟空が筋斗雲に乗っている場面がありますが、本編ではどうなるのでしょうか。

 そのほか、初期のメインキャラで、いつの間にか登場しなくなった人物として、よく話題にあげられるのが「ランチ」です。ランチは原作第26話で初登場したキャラで、普段は大人しい女の子ですが、くしゃみをすると金髪の暴力的な女の子に変身するという不思議な体質を持っています。亀仙人に弟子入りするためにぴちぴちギャルを探していた悟空に助けられ、一緒に亀仙人の家である「カメハウス」で暮らしていました。

 しかし、ランチは「ピッコロ大魔王」と戦った「第23回天下一武道会」以降は、登場シーンがありません。このことについて「サイヤ人編」の冒頭の第196話で、「クリリン」の口から「5年前天津飯さんをおっかけてどっかいっちゃいましたよ」と語られています。ただ、アニメ版の『ドラゴンボールZ』第285話では、「魔神ブウ」に撃破に向けて悟空が元気玉を作るために元気を分けてもらうシーンで、ランチとおぼしき女性が移動販売車のような車を停め、悟空に協力して手を上げている姿がありました。詳細は不明ですが、料理が得意なランチであれば、移動販売をしていても不思議はありません。

 また、ランチと同じように、「動物型」のキャラたちも物語が進むと登場が少なくなっていきます。もともと『ドラゴンボール』には、人間社会で暮らす動物やモンスターが多く登場していました。その代表的なキャラとしては「ウーロン」や、犬の姿をした「国王」があげられます。また、「天下一武道会」の予選出場者やギャラリーにも、よく動物キャラが描かれていました。

 この設定に関しては『ドラゴンボールZ KAKAROT』というゲームで、その詳細が明らかになっています。動物の姿をして人間の言葉を喋っているキャラたちは、「獣人」と呼ばれているようです。

 獣人たちはもともと人間でしたが「アニマリン」という薬を飲み、一時的に獣人になっていました。このアニマリンはある程度の期間が過ぎれば自然に人間に戻れるようで、薬が切れて人間の姿に戻った獣人が多いため、物語のなかで獣人キャラクターが少なくなったとされています。

 しかし、獣人キャラは完全に消えたわけではなく、一定数は登場し続けてきました。アニマリンの効き目が強すぎて元に戻れなくなった人びともいるとのことで、ウーロンら一般人はともかく、国王ともあろう人物が犬のままなのは少し気の毒です。

『ドラゴンボール』には一時的に消えたと思いきや、完全に忘れ去られることなく、後から登場する設定も存在します。『DAIMA』では久しぶりに如意棒を使う悟空の姿に感動したファンの声も出ており、今後復活する懐かしのキャラ、道具、設定にも期待ができそうです。

(LUIS FIELD)

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