『ワンピ』バギーの能力はヤバイ？　「別名があるかも」「覚醒したらバラバラにするのは」

太陽の神ニカ、次は「地の神」バギー？

　人気マンガ『ONE PIECE』（作：尾田栄一郎）に初期から登場する海賊「バギー」は、いまや主人公「モンキー・D・ルフィ」と同じく「四皇」の一員です。彼は身体をバラバラに分離できる「バラバラの実」の能力者で、実は近年このバラバラの実がルフィが食べた「ゴムゴムの実」同様に重要な「悪魔の実」なのではないか、とファンのあいだで複数の説があがっています。

※本記事はコミックス111巻以降の情報を含みます。

　バギーがバラバラの実を食べたのは、彼が「海賊王」こと「ゴール・D・ロジャー」率いる「ロジャー海賊団」の船に見習いとして乗船していた頃です。コミックス3巻第19話では、見習い時代のバギーがバラバラの実を誤って食べてしまった場面が描かれています。ここで注目したいのは、このバラバラの実が敵船からの「戦利品」だったことです。

　かつて、「シャンクス」率いる「赤髪海賊団」が、敵船（実は政府の護送船）からゴムゴムの実を奪ったという過去があり、のちにその実は「ヒトヒトの実幻獣種 モデル『ニカ』」であると判明しました。そのため、バラバラの実も「同じように重要な悪魔の実だったから、ロジャー海賊団は敵船から奪ったのでは？」という考えが浮上しています。

　また、作中での能力説明の違和感に端を発した考察もありました。それは「インペルダウン編」で、元「王下七武海」の「クロコダイル」や、「ボン・クレー」など、過去に登場したキャラクターの能力を再度説明する場面でのことです。

　クロコダイルやボン・クレーの能力が「スナスナの実」や「マネマネの実」といった表記で書かれていたのに対し、バギーの能力の説明では「バラバラの能力」と書かれていました。そのため、「バラバラの実の『バラバラの能力』は能力全体の一部で、ゴムゴムの実のように別名を持っているのでは？」という考察がされています。

　そして、その説明には、バラバラの能力を発動するには「足だけは地についていなければならない」という条件も記されており、最新の展開を踏まえ新たな考察も誕生しました。

　第1138話では、「ハグワール・D・サウロ」が紹介した「エルバフ」の「神典（ハーレイ）」の意味深な文言が語られています。ハーレイに、「太陽の神」「地の神」「森の神」「海の神」という神の存在が語られていました。神々に関しては「空島編」で描かれた生贄の儀式でも「太陽の神……雨の神……森の神……大地の神よ…」とその存在が語られており、今後の重要な伏線ではないかと考えられています。

　すでに「太陽の神」の正体はニカと明かされているため、ファンのあいだでは、そのほかの神にもあてはまる存在がいるのではないかと考察されているようです。そして、先述の「足だけは地についていなければならない」という発動条件からも、大地との関係性が予想され、「バラバラの実が『覚醒』した能力＝地の神の能力」なのではないか、ともいわれています。

　また、ハーレイには「地の神は怒り業炎の蛇と共に世界を死と闇で包んだ」と、書いてありました。業炎の蛇とは赤い蛇、つまり世界を分断している巨大な「赤い土の大陸（レッドライン）」のことかもしれません。もしかすると、以前のバラバラの実の能力者が大地をバラバラにしたあと再度組み合わせてレッドラインを作った、とも考えられます。

　さらに、ハーレイには現在の世界が分断された状態を表していると思われる「彼らはもう会えないのだ」という言葉と、未来の予言かもしれない「彼らはきっと会えるだろう」という言葉がありました。以前から、「バラバラの実を覚醒させたバギーが、レッドラインを破壊して世界をひとつにするのではないか」という考察があり、今回のハーレイの情報でその可能性はより高まったといえるでしょう。

　そのほか、ネット上では「銃弾が効かないゴムゴムの実と、斬撃が効かないバラバラの実で対比になってる」などの意見もあり、バギーが何か主人公に匹敵する重要な役割を果たす存在であるという考察は多々あります。今後の彼の活躍が楽しみです。