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国民的アニメの「妹」誕生秘話って? 読者の“思い付き”で生まれた名作の「なくてはならない存在」

『キン肉マン』をはじめ、読者公募のキャラを登場させるマンガ、アニメ、特撮作品は少なくありません。すっかりおなじみとなったキャラクターも実は読者公募から生まれています。

国民的アニメの「妹」は実は読者公募でした

歴代の主題歌・挿入歌を収録した4枚組CD「映画ドラえもん うたの大全集」(日本コロムビア) (C)Fujiko-Pro,Shogakukan,TV-Asahi,Shin-ei,and ADK 1980-2020
歴代の主題歌・挿入歌を収録した4枚組CD「映画ドラえもん うたの大全集」(日本コロムビア) (C)Fujiko-Pro,Shogakukan,TV-Asahi,Shin-ei,and ADK 1980-2020

 読者公募によって登場するマンガ、アニメ、特撮作品などのキャラクターは、読者のアイデアが作品に反映されることで、作品に意外性や新鮮さが生まれる魅力があります。また、ファンが間接的に制作に参加することで、より愛着が深まる点もメリットのひとつです。

 代表的な存在が『キン肉マン』でしょう。「ロビンマスク」や「バッファローマン」などの魅力的な主要キャラが読者公募によって生まれています。『トリコ』も「ドン・スライム」や「ムーン」をはじめとした読者公募のキャラが大量に登場しました。

 近年は敵キャラやゲストキャラなどを公募することが増えましたが、以前から活躍しているなじみ深いキャラが実は読者公募だったりすることもあります。

『ドラえもん』の「ドラミ」はドラえもんの妹として知られていますが、読者公募によって誕生しました。「小学四年生」1973年3月号には「かわいいドラミちゃんがでます。よろしく!」と予告カットが掲載されましたが、このときはデザインが異なっています。また、ドラえもんが目をハートマークにして照れていることからも、妹ではなくガールフレンド的な位置づけでの登場が計画されていたことが分かります。

 その後も『ドラえもん』はひみつ道具を定期的に公募していましたが、アニメ映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』などにも登場した「ミニドラえもん」も読者公募のキャラ(道具)でした。実は以前に藤子・F・不二雄先生が小さなドラえもんを登場させていましたが、応募してくれた子供の読者のアイデアとして取り上げるあたり、F先生の優しさと懐の深さを感じます。

『ケロロ軍曹』のアニメに登場した「シュララ軍団」は全員、雑誌「ケロロランド」の読者公募企画「新隊員大募集」から生まれたキャラです。なかでも「伝説のアサシン」のふたつ名を持つリーダーの「シュララ」は若本規夫さんによる声も相まって、非常に存在感のあるキャラになっていました。

 またキャラのデザインやネーミングだけ読者公募で決定することもあります。ウルトラシリーズに登場する「ウルトラの父」は『ウルトラマンA』に初登場する際、デザインを読者公募していました。ウルトラマンに角をつける大胆なデザインは読者公募から生まれたのです(デザインを固めたのはデザイナーの井口昭彦さん)。

『Dr.スランプ』の則巻千兵衛の長男「ターボ」は、「週刊少年ジャンプ」誌上で行われた読者公募によって名前が決まりました。ちなみに『ちょっとだけかえってきた Dr.SLUMP』で名前が判明したターボの妹「ニトロ」は読者公募ではありませんでした。また、アニメオリジナルの「珍竹鈴(ちんちくりん)」も公募によって誕生したキャラです。

『クレヨンしんちゃん』に登場するしんのすけの妹「ひまわり」は読者公募で名前が決定しています。連載していた「漫画アクション」編集部から家族を増やしたいというプランが出て、アニメで名前を募集しました。人気絶頂期だったこともあり、10万通を超える応募のなかから「ひまわり」が選ばれています。

 キャラではありませんが、変わったところでは『魁!男塾』の塾歌も読者公募によって決定しています。「日本男児の生き様は 色無し 恋無し 情有り 男の道をひたすらに 歩みて明日を魁る」という見事な歌詞でした。

 読者のアイデアは無限とも言えます。今後も斬新でユニークな読者公募キャラが生み出されていくでしょう。

(大山くまお)

【画像】え、こいつも!? こちらが読者公募で生まれたキャラクターです(4枚)

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