『鬼滅の刃』無惨は“毒舌”で人を殺した？　アニメ＆マンガでも判明しなかった衝撃の裏設定

モラハラ夫だった無惨の「鬼の所業」

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』第1章の公開日が2025年7月18日（金）に決定し、ファンの間では盛り上がりをみせています。さらにTVアニメシリーズの特別編集版の劇場上映や『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のリバイバル上映も発表され、「夏までずっと鬼滅祭りやー！」「映画館通いが止まらない」など、ネット上ではうれしい悲鳴が多数上がっているようです。

『鬼滅の刃』には「呼吸」や「柱」、「最終選別」をはじめ、さまざまな設定が存在します。その設定のなかにはTVアニメや劇場版、原作マンガのいずれにも描かれていないけれど存在する裏設定がありました。この記事では、アニメや原作マンガで公開されなかった「鬼の知られざる設定」をご紹介します。

　鬼の始祖である「鬼舞辻無惨」には、「千年以上前に最初に鬼になった」「血を与えて人間を鬼に変貌させる」以外にもさまざまな設定があります。そのなかで、アニメや原作マンガで語られていないのが「（平安時代に）無惨は毒舌で妻を5人自殺させている」という事実です。

　そもそも無惨を鬼にしたのは人間の頃の彼を診ていた「平安時代の善良な医師」でした。医師の作った「青い彼岸花」という薬が「二十歳になる前に命が尽きる」と言われた無惨を強靭な肉体にし、人の血肉を欲する「鬼」に変えたのです。

　当時の無惨の邸宅や衣装などから彼は上級貴族の身分であったと思われます。病を克服したとなれば妻をめとっても不思議ではありませんが、妻を「5人も自殺させている」というのは尋常ではありません。無惨は他者の負の心理を読むことに長けていたため、心をえぐるような「むごたらしいほどの毒舌」を浴びせ、妻たちを死に至らしめたようです。

　ファンの間で「パワハラ会議」と呼ばれる場で「下弦の鬼」4体を殺したときも、無惨は下弦の鬼たちの心を読んで難癖をつけ、理不尽に殺しました。

　きっと彼はこれと同じようなことを妻たちにもしたのでしょう。上級貴族に嫁ぐ女性は、愛情深く大切に育てられた、いわゆる「深窓の令嬢」のはずです。無惨の「口撃」にひとたまりもなかったでしょう。妻5人を自殺させたのが「人間であった頃から鬼になってしばらくの間」という設定であることから、無惨は人間の頃も、すでに鬼のようだったことが分かります。

　続いて「遊郭編」に登場した「上弦の陸」のひとりであった「堕姫（だき）」にもほとんど知られていない設定がありました。堕姫は、人間であったときも少女ながら大人がたじろぐほど綺麗な顔だったと兄の「妓夫太郎（ぎゅうたろう）」が語るほどの美貌の持ち主です。

　鬼になった後はその美しさが人間離れしたものになり、耳に息を吹きかけられた男性は基本的に失禁してしまうほどの容姿と説明されています。堕姫がお客さんと過ごすシーンは、アニメや原作マンガでは描かれていませんが彼女の美貌のすさまじさを知ることができる設定です。

　最後は、鬼でありながら無惨を倒すために鬼殺隊と協力することを決意した「珠世」さんにまつわる設定です。

　これまで出てきた彼女の診察室や自室と見られる部屋は、書物が並んだ棚があるばかりで無機質なものでした。彼女の栄養源は少量の人間の血液であり、鬼は人間の食べ物を摂取すると吐き戻してしまう体質に変わっています。しかし彼女は紅茶への愛が深いあまり、体を改良して、大好きな紅茶だけ飲めるようになっているのです。

　彼女が鬼にした「愈史郎（ゆしろう）」が「おいしくなーれ」と愛を込めて紅茶を淹れている姿が目に浮かびませんか？