コナン最新映画って予習いる?←面白さ倍増に 『隻眼の残像』がもう一度観たくなる
2025年4月18日に公開された劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』は、初心者でも楽しめる作品です。しかし、アニメや原作で明かされた過去の事件やキャラクターの関係性を知るとより楽しめる、と評判でした。では、どのエピソードを押さえておくとよいのでしょうか?
長野県警は押さえておくと物語の深みが増す

2025年4月18日に劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』が公開されました。原作ファンはもちろん、毎年の劇場版シリーズは観ている人も多いのではないでしょうか。原作やアニメに詳しくないライト層も楽しめるのが本シリーズの魅力ですが、背景を理解しておくとより物語に入り込むことができます。特に今作では、原作と結びついた未解決事件の真相が描かれるなど、長年のファンにも刺さる内容が盛りだくさんでした。
『隻眼の残像』で物語の鍵を握るのは、杖と隻眼が特徴の刑事「大和敢助」をはじめとする「長野県警」のメンバー、そして事件解決に奔走する探偵「毛利小五郎」です。
YouTubeでは「毛利小五郎」や「長野県警」の関連エピソードが期間限定で無料配信されており、事前に予習しやすくなっています。そのなかでも、特に重要なエピソードを見ていきましょう。
まずは「風林火山」シリーズ(アニメ第516話、517話)です。長野県の屋敷を舞台に連続殺人事件が描かれ、今回の劇場版で重要な役割を果たす大和と「上原由衣」が初登場します。大和が左目と脚を負傷した過去の事件や、上原との複雑な関係が明かされる内容で、劇場版の根幹を理解するうえで非常に重要なエピソードといえるでしょう。
これらを視聴しておけば、未解決事件の真相に迫るスリルはもちろん、大和や上原のセリフに込められた想いや背景もより深く味わえます。
続いて「死亡の館、赤い壁」シリーズ(第558~561話)では、長野県警の切れ者「諸伏高明」が登場し、卓越した推理力や、クールなのに熱い一面を持つ魅力的な人柄が分かります。ライバルでありながら強い絆で結ばれた大和との関係に胸を熱くするファンも多いようで、劇場版においても重要な存在となっています。
なお、諸伏や大和が登場する回は他にもあり、各動画配信サイトでは「長野県警」に関連するエピソードをまとめた特別配信が実施されています。劇場版をより深く楽しむために、事前に視聴しておくのもおすすめです。
また、「眠りの小五郎」でおなじみの「毛利小五郎」は、今作では「眠らない」と公式で発表されており、事件の解決にも大きく関与します。だらしない一面が目立つ小五郎ですが、ここぞという場面で見せる鋭い推理と行動力は人気の要素です。その魅力は、「小五郎の同窓会殺人事件」(第27、28話)や「見えない容疑者」(第305、306話)、劇場版『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』といったエピソードでも存分に描かれています。
そのほかにも、登場人物への理解を深めるために押さえておきたいのが、『隻眼の残像』にも登場する公安警察「降谷零(安室透)」と、彼の警察学校時代の同期4人の過去が描かれるスピンオフ作品『警察学校編 Wild Police Story』の「CASE. 諸伏景光」です。
諸伏高明の実弟である「諸伏景光」の覚悟や幼少期の兄弟エピソード、降谷との思い出などが描かれており、降谷が抱える想いや、諸伏とのつながりを知ることで、劇場版の背景をより深く理解できるでしょう。
魅力的なキャラクターが数多く登場し、緻密なミステリーに引き込まれる本作は、予備知識をつけてから鑑賞することで、より一層楽しめる内容となっています。これを機に、原作にもハマってしまうかもしれません。
(LUIS FIELD)