ほぼ出オチ! 「ガンダム」シリーズに見る「ざんねんな」ロマンあふれる新兵器
初めての活躍の場が最後の場でもあった兵器とは?

続いては『機動戦士Zガンダム』に登場した「MSN-100 百式」の最大武器とも呼べる「FHA-02MI メガ・バズーカ・ランチャー」です。百式とほぼ同じ全長のメガ粒子砲で、本兵装自体にもスラスターが設置され、火力だけでなく機動力も底上げしていました。
しかし初陣となる第10話では、その威力を見せないまま標的を外すという失態を見せます。もっとも、その相手は「パプテマス・シロッコ」の操縦する「PMX-000 メッサーラ」でした。
優れたパイロット能力を持つニュータイプが、高機動を特徴的とするMA(モビルアーマー)に乗っていたわけですから、仕方のない結果かもしれません。実際、百式のパイロットの「クワトロ・バジーナ」こと「シャア・アズナブル」はプレッシャーを感じていました。
しかし、その後の第32話と第38話でも、大きな的である戦艦相手に直撃させることなく終わっています。このメガ・バズーカ・ランチャーの、最初にして最後の見せ場は第49話でした。ここでアクシズの「AMX-003 ガザC」の部隊を攻撃し、壊滅といっていいほどの多くの機体を一撃で撃墜しています。
もっとも、その直後に「ハマーン・カーン」の「AMX-004 キュベレイ」に破壊されてしまいました。その後、メガ・バズーカ・ランチャーは後番組『機動戦士ガンダムZZ』での登場はなく、代わりに発展型と考えられる「FXA-08R メガライダー」が登場しています。
最後は『機動戦士Vガンダム』に登場した「LM314V21 V2ガンダム」が追加装備を装着した「LM314V23/24 V2アサルトバスターガンダム」を挙げたいと思います。バスターパーツとアサルトパーツを同時に装着した、いわば最強形態ともいえる状態です。
初登場は第49話でした。この時、「LM314V23 V2バスターガンダム」状態から、新規開発されたアサルトパーツを装備するという手順で登場します。こんなことができたのも、両パーツの装備場所が違っていたからでした。
もっとも、もともと長距離支援用のバスターパーツと、中距離戦闘用のアサルトパーツでは用途が異なるため両立するものではありません。これは単純にいってしまえば全部のせのロマン装備といえるでしょう。メカ好きには大好物の展開です。
ところが、この夢の全部のせフォームは数秒ほどでパーツを破壊されてしまいました。そして次々に他の部位のパーツも破壊されていき、結局は特筆されるような戦果を挙げることなく出番を終えてしまいます。
ちなみに、この戦いで装備を一番初めに破壊したのが、「カテジナ・ルース」の乗る「ZMT-S33S ゴトラタン」でした。さらに破壊に関与したのが、一部のファンには「裸のお姉さん」で有名なネネカ隊です。そう考えると仕方のない結果かもしれません。
そのように派手な見せ場こそありませんでしたが、この強化装備の犠牲がなければ「V2ガンダム」に直接的なダメージがあったということで、敵陣を一気に突破して「エンジェル・ハイロゥ」内部にいた「シャクティ・カリン」を救出するということもできなかったことでしょう。
そう分析していくと、大きな目的を達成するための尊い犠牲かもしれません。ただ武器として派手な見せ場を期待した人には残念な結果でした。
新兵器といえば、最初から派手に戦果をあげるのが定番というものです。しかし、なかには初登場にもかかわらず大した見せ場もなかった新兵器たちがいたことを忘れないでください。新しいからといって、すべて上手くいくわけではないのです。
(加々美利治)










