女性部下を暴行…『Zガンダム』「バスク・オム」大佐の怒り覚える「ゲス行為」の数々
5月13日深夜放送『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』を受けて「バスク・オム」がSNSでトレンド入り。『Zガンダム』でティターンズを率いたこの悪名高き指揮官は、部下への暴力、人質作戦、毒ガス使用と、数々の残虐行為で視聴者の憎悪を集めました。
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5月13日深夜放送の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第6話放送を受けて、X(旧:Twitter)では「バスク・オム」がトレンド入りをしました。
身長2m近い巨体に赤いゴーグル、スキンヘッドという特徴的な風貌のバスク大佐といえば、『機動戦士Zガンダム』において、ティターンズという特殊部隊の総司令官として、その残虐な行為で多くの視聴者の憎悪を集めた人物です。彼の「容赦ない」行動の数々を振り返ります。
●部下への暴力が日常茶飯事…「顔面グーパンチ」の恐怖
バスク大佐の特徴といえば、気に入らないことがあると容赦なく部下に暴力を振るうことです。『Zガンダム』序盤、「ブライト・ノア」が戦闘行為の苦情を告げると、バスクは黙ってグーパンチを見舞い「一般将校は黙っていろ!」と一喝。その後も部下に意見されると「わしに指図するな!」と腰のひねりを利かせた鉄拳を見舞うなど、暴力による威圧が彼の指揮スタイルでした。
最も衝撃的だったのは女性である「レコア・ロンド」への暴力です。毒ガス注入作戦に異論を唱えたレコアの顔面にためらいなくグーパンチを放ち、「我々は人殺しの集団ではない」と矛盾に満ちた言葉を述べるバスクの姿は、多くの視聴者の記憶に残る鮮烈なシーンとなりました。
●人質作戦から毒ガスまで…人道に反する軍事行動
バスク大佐の残虐性は個人への暴力だけではありません。彼は軍事作戦においても非人道的な手段を平然と用いました。『Zガンダム』序盤、主人公「カミーユ・ビダン」の両親を人質に取り、ガンダムMk-IIとカミーユの引き渡しを要求。カミーユの母ヒルダをカプセルに閉じ込め宇宙空間に放出し、最終的には彼女を死に至らしめました。
さらに恐ろしいのは、サイド1の30バンチでの反連邦デモを毒ガスで鎮圧し、1500万人もの住民を虐殺した「30バンチ事件」。また中立を表明していたサイド2に対しコロニーレーザーを照射したり、毒ガス注入を命じたりと、民間人を巻き込む非人道的作戦を次々と実行しました。
●心理的ハラスメントも得意分野
バスク大佐は肉体的な暴力だけでなく、心理的な嫌がらせも得意としていました。ブライトに親書を渡そうとして、受け取ろうとするブライトの手前でひょいと引っ込め、空振りさせるという幼稚な嫌がらせをしたことも。「どうしたか?」と知らぬ顔をする始末です。
また、ティターンズに寝返ったレコア・ロンドの忠誠心を試すという名目で毒ガス注入を命じるなど、部下の精神を追い詰める行為も厭(いと)いませんでした。このような卑劣な試しは、彼の部下への信頼の欠如と、極端な支配欲を表しています。
●徹底したスペースノイド差別主義
バスクの残虐行為の根底には、徹底したスペースノイド(宇宙移民)への差別意識がありました。彼はアースノイド(地球人)至上主義者として、スペースノイドを「敵」と見なし、その抑圧を自らの使命と考えていたのです。
『Zガンダム』が放送された80年代後半は、職場でのパワハラが社会問題として認識される以前でした。しかし、現代の視点から見ると、バスク大佐の行為はあらゆるハラスメントの見本ともいえるでしょう。
皮肉なことに、彼の極端な行動がエゥーゴへの支持を強め、最終的にはティターンズの崩壊を招くことになります。権力を振るう立場にある者への警鐘として、バスク・オム大佐の存在はいまなお色あせることがありません。
(マグミクス編集部)

