『あんぱん』次郎役の俳優 最近まで「地上波絶対ムリ」な役やってた? 「ギャップで名言入ってこない」
朝ドラ『あんぱん』の次郎役で、俳優の中島歩さんのカッコよさや演技力が話題になっています。また、中島さんが最近までやっていた、とある恐ろしい役も再度注目されているようです。
最近までやってた「激ヤバ」キャラとの違いがえぐい

NHKの連続テレビ小説『あんぱん』では、主人公「のぶ(演:今田美桜)」と結婚した一等航海士「若松次郎」役の中島歩さんのかっこよさや、低い声の落ち着いた語り口に魅了された視聴者の反応が多数出ています。
中島さんは2014年前期の朝ドラ『花子とアン』にも「宮本龍一」役で出演しており、一部ではそれ以来に中島さんを観たという声もありましたが、この11年間でさまざまな映画やドラマで、その演技力が高く評価されてきました。
『あんぱん』の次郎は誠実で穏やかな男性として描かれていますが、中島さんの出演作を振り返ると映画『偶然と想像』(2021年)、『愛なのに』(2022年)、『違う惑星の変な恋人』(2024年)など、主に女性関係でだらしないダメな優男という役が多いイメージもあるようです。また、それ以上に2025年のとある作品での強烈な役と、次郎のギャップに驚いている声も出ていました。
中島さんは、2025年4月からDisney+で配信されたドラマ『ガンニバル』(原作:二宮正明)のシーズン2で、原作マンガにはいないオリジナルキャラの「後藤理(ごとう さだむ)」を演じています。同作は「人食い」の風習が残ると言われる山間の「供花村」が舞台のホラーサスペンスの続編で、過激シーンの多さを理由にDisney+の日本オリジナル作品初となる「18+」の指定を受けました。
中島さん演じる理は、村を牛耳る「後藤家」の面々のなかでも、特に危険な存在です。身内でも後藤家を裏切る者は容赦しないという姿勢の彼は、人食いの儀式の生贄にされる子供たちを助け出そうとした主人公「阿川大悟(演:柳楽優弥)」たちを襲撃したり、大悟の妻「有希(演:吉岡里帆)」たちの乗る車にトラックで衝突してきたりと、過激な大暴れを見せています。
理は中島さんのキャリアのなかでも珍しいふり切れた悪役で、ビジュアルも縮れたロン毛とメガネ、ひげが特徴のワイルドな風貌です。普段とはまた別の危険なかっこよさにしびれた方も多かったようで、「『ガンニバル』の中島歩さんぶっ刺さってやばい。ほかの作品との印象の違いすぎて気付かなかった」「背がデカくて(184cm)声が低いからこんな役でもハマるんだ」「中島歩が新しい一面見せてきていて、もうめっちゃ好き。この中島歩、もっと摂取させて!!最高」などと、一気に評判となりました。
『ガンニバル』シーズン2第6話終盤では、理は後藤家から逃げようとする「後藤久露恵(演:山本奈衣瑠 こちらもオリジナルキャラ)を追い詰め、村から出るための橋を封鎖したあと横側からよじ登ってくるという衝撃的な登場をします。続く7話では彼が久露恵に対し、ある許されざる行為をしていたことも明らかになり、その後さらに壮絶な展開を迎えました。
最後まで過激な存在だった後藤理のインパクト冷めやらぬなか、中島さんが『あんぱん』に出演したため、SNS上では「あんぱんの次郎役の人、直近で見たの『ガンニバル』の後藤理だからギャップやばすぎ風邪ひく」「『ガンニバル』の中島歩が恐かっただけに、朝ドラの中島歩を信じきれないでいる……こんなやつじゃない……ひぇえ」「次郎さんいい人だな〜と思いつつ、でもこの人『ガンニバル』のいちばん精神的にやばそうな役の人だよな……と情緒がおかしくなる」「中島歩さんの『ガンニバル』での役とのギャップがすごすぎて、次郎さんの優しい名言が入ってこない」などの声が相次ぎます。
また、朝ドラ放送後の情報番組『あさイチ』に中島さんが出演した際の、ゆっくりと落ち着いた口調の雰囲気で、よりギャップを感じた人も多かったようです。
グロテスクで人を選ぶ内容ではありますが、普段とは、特に若松次郎役とは全く違う中島さんが観られるという点でも、『ガンニバル』は貴重なドラマと言えるでしょう。気になった方は、チェックしてみてください。
(マグミクス編集部)