『金カム』山田杏奈が「気弱な女子高生」に? 組体操が襲ってくるホラー映画『NEW GROUP』
2000年生まれの女優は、河合優実さん、浜辺美波さん、見上愛さんら売れっ子が多く、2001年3月生まれの山田杏奈さんも同世代です。とりわけ山田さんは個性的なキャラクターを演じ、独特の存在感を見せてきました。最新主演映画『NEW GROUP』も、一度観たら忘れられない衝撃的な作品です。
シリアスとコメディ、どちらもできる演技派

しのぎを削り合う若手俳優たちのなかでも、ここまで振り幅の大きな女優は珍しいのではないでしょうか。2001年生まれの山田杏奈さんは演技力で定評があることに加え、知的な雰囲気があります。出演作のチョイスも独特で、唯一無二のポジションを築きつつあります。
大ベストセラーコミックを実写映画化した『ゴールデンカムイ』(2024年)では、アイヌの少女・アシリパを凛々しく演じ、人気を博しています。とりわけ『ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編』(WOWOW)では、牛山辰馬(勝矢)とのやりとりが爆笑を呼びました。シリアスな演技だけでなく、コメディエンヌとしての魅力も持っています。
2026年6月12日(金)公開の主演映画『NEW GROUP』は、これまでのJホラーとは違った新感覚の恐怖映画です。クラスメイトたちが次々と「人間ピラミッド」に組み込まれていくという異様な光景が描かれ、山田さんは懸命に抗う女子高生を演じています。海外の映画祭では、山田さんが披露する「ぽーっ!」ポーズが話題となりました。
振り切った演技でファンを魅了する山田杏奈さんの女優としての歩みを振り返り、ユニークなキャラクターや出演作にトライしている理由を探ります。
女優としての転機作となった『ミスミソウ』
2001年3月生まれの山田杏奈さんは、少女漫画誌「ちゃお」のモデル「ちゃおガール」として小学生の頃から芸能活動を始めています。地獄を舞台にした、宮藤官九郎監督のコメディ『TOO YOUNG TO DIE 若くして死ぬ』(2016年)で、映画初出演を果たしました。
女優としての評価が高まったのが、押切蓮介氏の同名コミックを実写映画化した『ミスミソウ』(2018年)でした。R15指定のバイオレンス色の強い作品ですが、山田さんは映画化が決まる前から原作を読んでおり、イジメに耐える野咲春花をタフに演じています。
初主演映画『ミスミソウ』が話題となり、以降の山田さんは『ゴールデンカムイ』のようなメジャー大作に出演しつつ、森山未來さんと共演した『山女』(2023年)、驚きのどんでん返しが待っている『恋に至る病』(2025年)といった、エッジの効いたインディペンデント系の映画にも主演するようになりました。
山田さんが『NEW GROUP』を撮った下津優太監督と対談した雑誌「映画秘宝」2026年7月号では「マネージャーと毎回相談しながらなんですが、『ゴールデンカムイ』みたいな作品と、今回みたいなクリエイティブなものと、どっちもできる女優にしたいとは言われていて、自分もそうありたいなと思っています」と語っています。
メジャー性とクリエイティブ性のバランスを考えながら、出演作を選んでいるようです。



