「ガンダム」も人格を持つ? 「教育型コンピューター」はアムロをどこまで学んだか
いわゆるリアルロボット路線のアニメ作品においても、機体(に搭載されたAI)がパイロットと会話するケースは見られます。「ガンダム」シリーズ作品にも、そのような機体がありました。
リアルロボ作品の「AI」ってどこまで「学習」してんの?

マグミクスは2025年6月19日、「『…とガンダムが言っている』が本当に『言っている』可能性 『ファースト』の場合」と題した記事を配信、これに多数の反響が寄せられました。
記事では、TVアニメ『機動戦士ガンダム』第18話「灼熱のアッザム・リーダー」にて聞かれた「ガンダム」の「声」について、単なる警告のみならず、未知の攻撃を分析して発声していることから、ガンダムにはAIの自律思考のもと発声する「おしゃべり機能」が搭載されているのでは、としています。
さまざまな反響の声が寄せられたなか、いわゆるリアルロボット路線の作品における搭乗機の「人格」が描写されたものとして、「アル」や「チェインバー」などの名前が挙げられていました。
「アル」は、賀東招二先生によるライトノベル『フルメタル・パニック!』に登場する、主人公「相良宗介」の搭乗機「アーバレスト」および「レーバテイン」に搭載されたAIです。これを原作とする同題アニメでは、室園丈裕さんがその声を担当していました。
「チェインバー」は、アニメ『彗星のガルガンティア』の主人公「レド」の搭乗機で、自律思考AIが搭載されており、パイロットの教育や支援などを担っています。その「支援」は多岐にわたり、戦闘のみならず、たとえば言語翻訳もそのひとつです。声の担当は杉田智和さんです。
「ガンダム」シリーズ作品からは、『ガンダム・センチネル』の「ALICE」が挙げられていました。「ALICE」は、「S(スペリオル)ガンダム」と、その換装型である「Ex-Sガンダム」に搭載された、モビルスーツの完全自動化を目的に、人間(パイロット)の、ときに不合理な思考や感情をも学習し理解するために開発されたというAIです。
「アル」も「チェインバー」も「ALICE」も、いわゆる自律進化するタイプのAIであり、物語を通し、独立した人格や意志を獲得していく様子が描かれていました。
ひるがえって「RX-78-2 ガンダム」の場合、元の記事にあるように、「教育型コンピュータ」はやはりAIのようなものと考えてよいでしょう。TVアニメ第4話では「戦いのケーススタディが記憶される」「戦闘すればするほど戦い方を覚えて強くなる」と説明されていました。
この場合、ケーススタディとは「アムロ・レイ」の戦闘であり、覚えるのはアムロの戦い方となるわけです。そこには必然的にアムロの個性のようなものが反映されているはずで、言ってしまえば「アムロの人格(の一部)がそこに記録されている」といえるでしょう。
元の記事への反響のなかに、この教育型コンピューターが「いつしか操縦していた人間の考え方や感情まで模倣するようになっていたとかあるかもしれない」といった声も聞かれました。確かに、パイロットの思考を再現するために、その人格までトレースしている、という可能性はあるかもしれません。後輩(?)の「ALICE」はまさに、そのためのAIでした。
もし「RX-78-2 ガンダム」の教育型コンピューターが、「アル」たちのような饒舌さを獲得したなら、戦闘中に「後ろにも目をつけるんだ」などとパイロットに声を飛ばしていたかもしれませんね。
(マグミクス編集部)


