『ガンダム』見る側も「痛ぇぇぇ!」と縮こまるシーン 生身の暴力がリアルすぎる?
原因はカミーユ自身だが……リンチされるシーンは「痛い!」

『機動戦士Zガンダム』のカミーユ・ビダンは、自身がまいた種ではありますが、物語冒頭から痛そうな暴力を次々と受けます。
まず、クラブをサボっているところをキャプテンに見つかり、吹っ飛ばされるほどの威力の裏拳をくらいます。続いて、ジェリド・メサらティターンズを相手に揉め事をおこし、額に軍靴のトゥーキックを受け、MPから尋問を受けている際には、鉄棒のようなものでみぞおちあたりを数発殴られます。
いずれもカミーユの自業自得ではあるのですが、その痛さは視聴者も顔を歪ませるほどでした。
テム・レイの「いてて」シーンは劇場版のみだった
劇場版『機動戦士ガンダム』の物語後半、サイド6で暮らすアムロの父・テム・レイは、様子がおかしくなっていました。テレビで自身が手掛けたガンダム、そして操縦する息子の活躍を見て狂乱します。
高揚したまま部屋を出たところで、階段を踏み外しゴロゴローッと転がり落ちます。最後は背中を強打し、腕が力なく地面に落ちました。
この様子は、経験者も多いであろう階段の踏み外しの痛みを思い出させるもので「痛ぇぇぇ!」となってしまいます。
映画『蒲田行進曲』の次くらいに有名なテムの階段落ちですが、これは『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』のみのシーンで、TVアニメ版にはありません。
戦争を背景に、人間が人間を傷つける生身の暴力シーンは、MS戦に比べれば多く描かれるものではありません。暴力に巻き込まれた登場人物が受ける「死なない程度の痛み」が、リアルな「痛み」となって伝わってくる、貴重なシーンととらえることもできそうです。
(南城与右衛門)


