「キーファと石板のやつ?」あとの内容は…? 覚えてますか『ドラクエ7』ありがち3選
2026年にリメイク作が発売される『ドラクエ7』のオリジナル版が発売されたのは、もう四半世紀も前になります。『7』でありがちなことを振り返りつつ、「ああこんな作品だったなぁ」と思い出していきましょう。
石板探しの記憶も迷子に?

2026年2月5日に発売されることが発表された『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、2000年にエニックス(当時)から発売されたPlayStation用ソフト『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を3DCGで再構築した作品です。そのPS版発売は四半世紀前ということで、内容を忘れているファンもいることと思います。そこで、『ドラクエ7』はこんな作品だったなぁ、ということを振り返ってみましょう。
●ストーリーを忘れがち問題
PS版『ドラクエ7』のソフトはCD-ROM2枚組でした。それより前にスクウェア(当時)から発売された『ファイナルファンタジーVII』が3枚組で、経験があったとはいえ、ゲーム中に本体の上ぶたを開けるというのは、どこか抵抗があったものです。
また、『ドラクエ7』のストーリーは石板を集め、合体させて表と裏の世界を行き来するというもので、ピースが足りないと詰みます。
厳密にいうと詰むことはなく、入手し忘れなのですが、たどりつくにも時間がかかり、これまでプレイしてきた「ドラクエ」シリーズ作品とは体感的に比べ物にならないくらいプレイ時間を費やした記憶があります。
お恥ずかしい話、あまりにも長すぎてストーリーを覚えていません。「ああ、キーファのやつね」くらいのものです。
こうしたこともあり、今回のリメイクはストーリーの復習としてうってつけのきっかけだと思います。
●固定観念に呪われたプレイヤーには「就職」が難しい
「ドラクエ」シリーズのナンバリング全てをプレイしていた私には、「このようなキャラはあの職業」という固定観念があります。たとえば主人公は勇者、女性やヒゲ紳士は魔法系、いかつい系は戦士や武闘家といったように、ビジュアルやキャラの性格によって「職業」の系統は一本化していました。
しかし『ドラクエ7』は「キャラの就職」がとても難しかった思い出があります。上記のマインドだと序盤の「マリベル」は魔法系で確定しますが、もうひとりほしい魔法系に悩みます。「ガボ」は論外だし主人公は格闘系にしたい、「メルビン」は「伝説の英雄」のふたつ名があり、ビジュアルも魔法系とはかけ離れているためしっくりきません。
最終的には「ゴッドハンド」や「天地雷鳴士」、「勇者」にするのですから、失敗してもいろんな職業に就ければいいのに、キャラの個性に縛られてしまい頭を悩ませてしまう人も多くいたのではないでしょうか。
●救出フラグ……一度は救わず退治したくなる
「ルーメン」という村で、頭を抱えるほど悩ましい選択が突きつけられました。
おじさんが「チビィ」と名付けた虫のようなモンスターをペットとして飼っており、チビィはよく懐き、迷惑をかけるような存在ではありませんでした。
ところが周囲の村人たちはこれを迷惑がっており、さらに、主人公たちにこっそり「バケモノを退治してくれ」と依頼してきます。
これは長年「ドラクエ」シリーズをプレイする者には「救出フラグだな」とわかるものですが、「退治したあとの世界線を見てみたい……」とファン心理をくすぐる選択肢でもありました。
セーブデータでタイムリープし、両方の選択結果を確認するのは「あるある」といえるでしょう。
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『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、オリジナル版からいくつかのストーリーがカットされるという情報もあります。とはいえ、私のようにその内容を忘れてしまっているファンにとって、再確認という意味でもうれしいリリース情報なのではないでしょうか。
(南城与右衛門)







