「ガンダム」に見えないけど、実はガンダムなMS3選。作品中でもなかなかの活躍!
「動くガンダム」がいよいよ横浜で公開されますが、これを機に、「ガンダムフェイスではないけど実はガンダム」という機体を紹介します。
さまざまな経緯で「ガンダム」と名付けられ…

「ガンダム」といえば、角が2本あって、トリコロールカラー……というイメージが一般的かと思います。しかし、そうしたイメージを覆すようなガンダム機体も少なからず存在します。今回は、ガンダムには見えないモビルスーツ(MS)を3機紹介します。
●黄金のMS「デルタガンダム」
クワトロ・バジーナの愛機「百式」に似た外観ですが、百式の本来の設計では可変機構がありました。しかし、フレームの強度の問題が解決できず、通常のMSとしてロールアウトされたのが百式でした。
一方、そのフレームの問題を解決し製造されたのがデルタガンダムです。設定としては百式の本来のあるべき姿で、正式には開発されていません。そのため、デルタガンダムは百式そのものを指すこともあります。PS3用ゲーム『機動戦士ガンダムUC』などに登場しています。
ブレードアンテナもなく、ガンダムとの共通点は装甲がガンダリウム合金、頭部のバルカンといった部分くらいです。その後、Zプラスの技術を流用して完成したMSが、『機動戦士ガンダムUC』に登場するデルタプラスです。
●モノアイで重装甲「リック・ディアス」

『機動戦士Ζガンダム』で登場し、クワトロ・バジーナ、アポリー、ロベルトといったエゥーゴの初期メンバーが最初に乗り込む機体。外見はモノアイで装甲も分厚く、軽そうにも見えないし、連邦軍の機体らしい雰囲気も感じられません。
「これがガンダム?」と思われるかもしれませんが、「ガンマガンダム」と名付けられた、アナハイム社の正統な系譜のガンダムなのです。デザインがガンダムらしくないのは、ジオン系の技術者が多く開発に参加しているからです。
ガンダムやジムというよりドム系の外観で、操作性も元ジオン軍のパイロットからは好評だが、連邦軍のパイロットからは不評……といった設定もあります。
●改修された機体「ガーベラテトラ」

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』で登場。全身赤色でモノアイを装備、そして敵サイドのシーマ・ガラハウ使うMSですが、ガンダムです。
元々は連邦軍が立案したガンダム開発計画の1機で、4番目の機体でした。しかし、ガンダム試作1号機フルバーニアンとコンセプトが被っていることから、計画から外され、フレームができた段階で開発が中止されます。その後、アナハイム・エレクトロニクスが基本フレームを元に開発し、シーマ艦隊に譲渡されました。譲渡段階ではツインアイでしたが、艦隊でモノアイに改修されてしまいます。
劇中では、コロニー落としの最中に改修後のMS・ガーベラ・テトラでシーマが出撃し、兄弟機であるガンダム試作3号機と戦闘を繰り広げます。
ここに挙げた3機以外にも、密かにガンダムの名称を与えられた機体は存在しています。多彩なガンダム機体を見ていくと、ツインアイとブレードアンテナが付いた機体が「ガンダム」というイメージが覆されますが、逆に、このふたの特徴を備えていても「ガンダム」ではない機体もあります。
(マグミクス編集部)