もはやトレンド、大豊作の「イケオジ」マンガ5選。そして国民的な「愛されおじさん」は?
不器用でドキドキハラハラな「イケオジ」の恋愛
●『家政夫のナギサさん』(作・四ツ原フリコ)

NTTソルマーレが運営する電子書籍配信サイト『コミックシーモア』のオリジナル作品として、2016年8月から配信開始したハートフルラブコメディ『家政夫のナギサさん』。2020年7月からTBS系列にて多部未華子主演でテレビドラマ化され、人気を博しました。
製薬会社でMR(医薬情報担当者)として働く相原メイ(28歳・独身)は、同僚たちからは憎まれ口をたたかれるほど仕事ができますが、家事は一切ダメ。汚部屋に暮らすメイを心配した妹がスーパー家政夫の鴫野ナギサを送り込んだことで、メイの生活は一変します。
いつも穏やかで優しいナギサさんのおかげで、メイはずっと彼女を苦しめていた家族との関係を修復することができ、いつしかお互いを意識するように。しかし、そんなナギサさんも、過去の後悔から突然、メイとのプロポーズを白紙撤回するなど恋愛への不器用さを露呈。読者をハラハラさせました。
そっと見守り、完璧なサポートをしてくれるナギサさんは、身も心も委ねたくなる、あったかい存在です。おじさまならではの包容力と癒しを兼ね備えた、働く女子にとって最強のイケオジです。
●「娚(おとこ)の一生」(作・西絢子)

『月刊フラワーズ』(小学館)にて2008年9月号から連載スタートした大人の男女のラブストーリー。2015年、榮倉奈々と豊川悦司の主演で映画化されました。
東京の大手電機会社に勤める堂薗つぐみは、仕事のできるキャリアウーマンですが、恋愛はイマイチなまま30代を迎えていました。亡くなった祖母の家で過ごす彼女の前に、祖母の家の離れのカギを持つ50代の大学教授、海江田醇が現れ、成りゆきで同居が始まります。
海江田の場合、深い知識と包容力、ロマンスグレーの枯れた趣に加え、時に見せる強引さや少年っぽさの意外性がスパイスとなっているのです。紳士の顔をした肉食系。これは恋愛下手の女子はもとより全女子が総キュンする、まさにキング・オブ・イケオジと言っても過言ではないでしょう。
ちなみに、深い知識と少年っぽさを併せ持ち、強靭な肉体と精神力に加え、時々見せる包容力で全男子を総キュンさせたおじさんといえば、1976年から40年間、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉。当初の設定では、1952年3月3日生まれとなっていますが、連載途中からは35歳(所説あり)に固定されたようです。
「日本一愛されるおじさん」が、「おじさん」を連想させる平均年齢(45.7歳)以下になり、マンガ作品でイケオジキャラが台頭。「おじさん」の認識は今後も大きく変化していくことでしょう。
(山田晃子)




