今週のアニメ『ワンピース』で明かされた懸賞金と新たな海賊団。謎が謎を呼ぶ胸アツ展開
解決した謎と新たに出た疑問

ガープが「海軍の英雄」と呼ばれるようになったきっかけの事件。それは38年前に起こった「ゴッドバレー事件」という、ほとんどの海兵たちも知らない伝説の海賊団「ロックス海賊団」との戦いだと作中で語られました。
「ロックス海賊団」、それは世界の王になろうという野望を持つ船長ロックスが結成した海賊団で、若き日の白ひげ、ビッグ・マム、カイドウがメンバーとして加わっていたというのです。
四皇が3人もいるというだけでもすごいのですが、他のメンバーも実は大物ぞろいでした。
まず「金獅子」はマンガでは活躍していませんが、劇場版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』のラスボスとして登場した金獅子のシキというキャラで、ロジャーや白ひげと並ぶ伝説の大海賊と呼ばれた人物です。
「キャプテン・ジョン」は多くの財宝を残していたことから、バギーがそのありかを探していました。スリラーバーグではゾンビの一体として登場しています。他の名前が挙がったメンバーも今後、何らかの形で登場するかもしれません。注目です。
その海賊のオールスターチームと戦ったのがガープでしたが、協力者もいました。
それが後に海賊王となったロジャーだったのです。ロジャーが息子であるエースをガープに託した縁も、この戦いがきっかけだとすると納得感があります。そしてロジャーとガープなら、確かにふたりだけでも海賊オールスターズに勝てそうですよね。
しかし、この事件は海兵たちにも伝えられることなく、現在に至ったと元海軍元帥のセンゴクは語っていました。その理由は、世界政府がもみ消したくなるような事件を「ロックス海賊団」が多発していたから。それゆえに歴史の影にうずもれたというのです。
ひとつの謎が解明されたのに、新たな謎が出てくるのが『ONE PIECE』の魅力のひとつ。今回、新たに明かされた「ロックス海賊団」について、まだ詳細なことはわかりませんが、それが解明されるのはまだ少し先の話かもしれません。
なぜなら来週からアニメ『ONE PIECE』は、ついに決戦となるであろうワノ国第三幕の始まりです。この数年、盛り上がってきた「ワノ国編」もついに佳境に入りました。どんな戦いになってどう決着がつくのか、これからもアニメ『ONE PIECE』から目が離せません。
(加々美利治)