【望月英の「今から始める!」洋ゲーガイド(23)】日本愛あふれる『ツシマ』のすすめ
ゲーム大好き声優、望月英さんが、世界で人気のゲームについて語る連載企画。23回目は、日本の世界観を満載した時代劇アクション・アドベンチャーゲームの超人気作『ゴーストオブツシマ』について語ります。
こだわり抜かれたシステムや演出、そして日本への「好き」

皆さんこんにちは! 望月英でございます。2021年の始まりから、各国の情勢や「緊急事態宣言」など、なかなか心が落ち着かないニュースが飛び交っていますね。
こんな時は無理せず! 逆にさまざまな国に思いを馳せ、情勢が落ち着いたら行ってみたい国の魅力などを調べるのも楽しいですし、ゲームで気分転換しつつ、自分ができる事をできる範囲でやっていこう、と心掛けていきたいものですね!
さて! そんななか、嬉しいことに世界には我らが母国、日本のファンもたくさんいらっしゃいます。ゲームでも例外ではなく、最近では『ゴーストオブツシマ』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント=SIE)のような、日本を題材としたゲームがリリースされ、世界中でプレイされています。
なかでも、『ツシマ』は、アメリカのゲーム開発会社「サッカーパンチプロダクションズ」の開発。SIEの日本のスタッフが多数関わっているとはいえ、主軸となったスタッフ陣は海外の方々です。そんな「洋ゲー」な「和ゲー」である『ツシマ』ですが、日本人の僕たちがプレイしても、まごうことなき「時代劇アクション」の世界観にどっぷりと浸かりながらプレイできる名作となっております。
今回はそんな『ツシマ』の魅力について、ご紹介させていただきたいと思います!
本編の舞台は13世紀・鎌倉時代、長崎県の島である対馬。現代の東アジアにある国、モンゴル(蒙古)軍との戦いである「元寇の戦い」が題材となっています。
主人公の境井仁は、対馬国の地頭でもあり、自身の叔父でもある志村家当主率いる軍の配下として小茂田浜での戦いに参戦するも、蒙古軍との圧倒的兵力差に志村軍は惨敗します。大将の志村は蒙古軍に捕らわれ、仁は瀕死のなか野盗・ゆなに助け出されるも、志村軍はそのふたりを残して全滅してしまいます。
捕らわれた叔父、そして対馬の民を救うため、己の武士道を捨てて闇討ちや暗器を用い、多数の蒙古軍と戦っていくなかで、仁は対馬の人びとから敬意と畏怖の念を込めて、蒙古軍を滅ぼすために冥府からよみがえった「冥人」(くろうど)と呼ばれ、自身の武士道とのジレンマに悩みながらも修羅の道へと進んでいきます。
そんな重厚なストーリーが素晴らしいのはもちろんですが、驚くのはこだわり抜かれた「没入感への邪魔をしないシステム演出」なのです……!