『呪術廻戦』パンダ先輩、作中屈指の人格者な理由 最強のコミュ力
超個性的なキャラクターが次々登場する『呪術廻戦』。作中、外見という点で他の追随を許さないインパクトを与える、パンダ先輩ことパンダ。しかしその見た目に反して、彼は実は作中でもトップレベルの人格者(熊?)なのでは? と感じさせるシーンが、いくつもあります。
面倒見がよく恋バナも好き! 冷静で距離の取り方も上手な「作中最強のコミュ力」

本来、意識を持たないはずの呪骸が、人格を持ったという突然変異呪骸。呪術高専東京校の学長・夜蛾正道の最高傑作で、主人公・虎杖たちにとって1学年上にあたる、パンダ先輩ことパンダ。その外見は文字通り「パンダ」な彼ですが、超個性的なキャラクターが次々登場する『呪術廻戦』で、ことあるごとに「常識人」たる振る舞いを見せます。
●面倒見のいい抜群のコミュ力
ややがさつさで他人に遠慮がない禪院真希。性格はものすごくいいのだけれど、語彙がおにぎりの具しかないという、会話に絶望的なハンデを背負う狗巻棘。コミュニケーションに難を抱えるメンバーに対して、パンダは陽気で積極的に他人と交流を図ります。
『呪術廻戦』前日譚の『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』(通称0巻)でも、初登場時で他人と距離を置いていた乙骨憂太となんなく打ち解けていたり、恋バナに花を咲かせていたりしていました。
パンダは後輩とも、非常に気さくな関係を築いています。京都校との交流戦では、特に釘崎野薔薇と一緒に相手生徒を挑発するなど、息のあったノリノリな様子を見せています。外見の要素を除けば、パンダは年齢・性別・性格・出自関係なしに相手と接することができる、とてもバランスのいい存在です。
●冷静さ、好奇心、偏見のなさが生む接しやすさ
交流戦で京都校のメカ丸と戦った際に、彼はこう告げます。
「まあ俺は人間羨ましいと思ったことないけど」
「だって人間気持ち悪いじゃん」
こうした発言の一方で、パンダは自分が人間と違うからこそ、自分にない部分を多く持つ人間が好きだと語ります。
「メカ丸も色々大変なんだろ でも大変な奴が正しいとは限んねぇよ」
「何か叶えたいことがあるなら 俺はオマエを手伝うぜ」
メカ丸との激しい戦闘の直後、素直に歩み寄る姿勢を見せるパンダ。その姿には、相手に対する純粋な好奇心と冷静で客観的な視点を感じます。陽気さゆえの無遠慮さと、冷静さゆえの他人との絶妙な距離感。人間関係のお手本のようなあり方を、見せつけられている気がしてしまいますね……。
非常に高いコミュ力と、他人との違いを冷静に観察し、良好な関係を築ける人格(パンダ格?)者たる姿を見せるパンダ。現実にいたら、真っ先に友達になりたいと思わせる存在です(ついでにいっぱいモフモフしたい)。2021年公開予定の『劇場版 呪術廻戦 0』では、パンダたちの学年が主体で物語が進行すると思われます。コメディシーンでのパンダも、シリアスシーンでのパンダも、たっぷり観ることができるでしょう。
(サトートモロー)