10月6日は「ドムの日」 革新的だったMSデザイン、印象的な「滑走シーン」には裏事情も?
重MSの系譜を引き継いだ後継機たち

ここからは、ドムの系譜のMSたちをいくつかご紹介していきましょう。
最初は「MS-09RSシャア専用リック・ドム」です。もとは小説版で登場したMSで、デザインの変更はありませんが、アニメとは異なりビーム兵器の運用が可能になっており、ビーム・バズーカという兵装を持っていました。これは小説版のリック・ドム共通の兵装で、小説ではアムロ・レイの搭乗したG3(ガンダム)を撃破しています。
MSVスタート時にガンプラ化されたことで有名な機体が「YMS-09 プロトタイプドム」と「YMS-09D ドム・トロピカルテストタイプ」。曲線主体のデザインだったドムに直線的な線を加えた機体になっています。
『機動戦士ガンダムZZ』に登場したのが「MS-09G ドワッジ」。さらにロンメルが搭乗した改良機「MS-09H ドワッジ改」という機体も登場しました。
ちなみにMSVの後に企画されたMS-Xにも「MS-10 ドワッジ」というMSがいましたが、前述のMSの登場で「MS-10 ペズン・ドワッジ」に改名されています。実はドワッジという名前は、富野由悠季監督の残した「トミノメモ」によると、本来はリック・ドムにあたるMSに付ける予定でした。
OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場したものが「MS-09R-2 リック・ドムII」。『0083』ではヒート・サーベル装備の機体になり、カリウス・オットーの搭乗機として活躍します。
『0083』と言えば、地上での「MS-09F/Trop ドム・トローペン」の活躍は見ごたえがありました。そして、同じ機体に見えるMSが宇宙空間にいるグワデンにあったことでマニアの間で物議になりましたが、近年ではこの機体は「YMS-09R-2 プロトタイプ・リック・ドム」ということになったようです。
この他にも「MS-09F ドム・フュンフ」、「MS-09S ドワス」、「MS-09K-1(2) ドム・キャノン」など、多くのバリエーションがいます。興味のある方は調べてみると、意外な事実がわかるかもしれません。
一方、ドムの後継機と言えば、エゥーゴで開発された「RMS-099 リック・ディアス」と、アクシズが開発した「AMX-009 ドライセン」の2機を思い出す人も多いことでしょう。ともにドムの重量感あるデザインを引き継ぎながらも、まったく別のMSとしてのカッコよさを持った機体だと思います。
オマージュですと、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でザク、グフに次いで登場した「ZGMF-XX09T ドムトルーパー」がありました。パイロットが3人組で「ジェットストリームアタック」を使用しています。
筆者がもっとも心ひかれたドムのオマージュは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場した「MS-09R-35 ドムR35」。ガンプラなんですが、ランバ・ラルがドムに乗ったら……という夢の機体に愛を感じました。そういえば本作の第1話では、瞬間的にドムが主役MSとして活躍しています。
ザクほどのバリエーションはありませんが、その重量感あるデザインで存在感を示すドム。今後も人気MSとしてさまざまな商品展開を見せてくれることでしょう。
(加々美利治)