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10月6日は「ドムの日」 革新的だったMSデザイン、印象的な「滑走シーン」には裏事情も?

『ガンダム』の敵MSでザク系列とは初めて違うデザインを見せた重MS「ドム」。そのインパクトある姿は、その後に他の作品で何度も登場することになります。現在でもバリエーションを増やしていく「ドム」の魅力を考えてみました。

重MSと呼ばれるド迫力のデザイン

地上用として開発され、ガンダム作品で存在感を見せつけたドム。画像は「ROBOT魂 機動戦士ガンダム [SIDE MS] MS-09 ドム ver. A.N.I.M.E. 塗装済み可動フィギュア」(BANDAI SPIRITS)
地上用として開発され、ガンダム作品で存在感を見せつけたドム。画像は「ROBOT魂 機動戦士ガンダム [SIDE MS] MS-09 ドム ver. A.N.I.M.E. 塗装済み可動フィギュア」(BANDAI SPIRITS)

 本日10月6日は、語呂合わせで「ドムの日」と言われています。こういった記念日のきっかけはファンの遊び心からでしたが、最近では公式に近いところも認定しているようで、1日限定で取り上げられることも増えました。

「MS-09 ドム」は、『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍の「重MS(モビルスーツ)」で、「黒い三連星」の搭乗機として第24話から登場しています。それまで登場したザクやグフとデザイン的な共通項は少なく、重量感のあるヘビー級のボディは重MSと呼ばれるだけのスペシャル感がありました。

 実は、メカデザインの大河原邦男さんが最初に仕上げたデザインは決定稿に比べて細身で、ザクやグフと変わらぬプロポーションだったのです。それを安彦良和さんが重量感のあるデザインにクリーンアップしました。よく見慣れた重量感あるドムとは別に、まれにやや細身のドムの設定書が雑誌などで見ることができますが、それが大河原さんが最初に仕上げたドムです。

 またドムと言えば、地上移動時に地表を滑走する姿が印象的ですが、これには作画枚数を減らすためという事情がありました。両足を動かして走るのでは動画枚数が増えるからです。この手法が好評だったことから、続編『機動戦士Ζガンダム』以降、MSが脚部などのスラスターを用いて地表を滑走するシーンが増えました。

 前述したように、ドムの初登場は第24話でしたが、ランバ・ラル隊を支援するために補給として送られるという設定で、第20話で名前だけは出ています。そういった経緯から後年、ゲームでは「ランバ・ラル専用ドム」といった幻のカスタム機が誕生していました。

 ドムのパイロットである黒い三連星のガイア、オルテガ、マッシュと言えば、「ジェットストリームアタック」というフォーメーション攻撃でも有名です。そのインパクトからさまざまな作品でオマージュされていますが、マンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でマッシュを失ったガイアとオルテガがそれぞれ部下の登場したドムで小隊を組み、2方向から仕掛ける「W(ダブル)ジェットストリームアタック」という発展系のフォーメーションを見せていました。

 地上用だったドムですが、物語が宇宙に移った際には宇宙用に改修された「MS-09R リック・ドム」が登場、「スカート付き」というあだ名で呼ばれるようになりましたが、量産型ゆえに大きな活躍のないやられ役としてザクと同じポジションに甘んじています。

 しかし、そのインパクトのあるデザインにより、後年では多くのバリエーション、後継機、オマージュされた機体が登場していました。

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