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『名探偵コナン』の無理があるトリック3選 斜め上すぎる発想にツッコミたくなる

老若男女問わず愛されている名作推理マンガ『名探偵コナン』。トリックに定評のある本作ですが、時には思わずツッコミたくなるものも。この記事ではそんな「無理があるトリック」を3つ紹介します。

「さすがに無理がある」とツッコミたくなるトリックの数々

著:青山剛昌『名探偵コナン』第74巻(小学館)
著:青山剛昌『名探偵コナン』第74巻(小学館)

 謎解きと魅力的なキャラクターで人気を集める『名探偵コナン』。2021年10月18日に単行本の第100巻が発売されるほどの長期連載だけに、これまで多種多様なトリックが登場してきました。

 しかし、常に新しいパターンに挑んでいるためなのか、なかには手が込みすぎて「さすがに無理があるんじゃ……?」と思ってしまうものも。もちろん、マンガ作品として楽しめれば良いわけであって、リアル路線のトリックだけ考えているわけではないと思うのですが……それでも気になってしまう人もいるでしょう。この記事では、そんな“無理があるトリック”を3つピックアップしてご紹介します。

●ゲシュタルト崩壊を使って毒殺

 まずは、単行本74巻~75巻、アニメ版では652話~655話として放送された「毒と幻のデザイン」。この回では、青酸カリを用いた毒殺が行われたのですが、そこまでの手法にかなり手が込んでいました。

 デザイン会社の副社長・若松芹香が殺されたときのトリック。彼女は亡くなる直前、社員たちと「若人の酒」という文字のデザインを検討しており、ひとりになった後で毒物を摂取して死亡してしまいます。コナンと服部平次も当初は自殺だと考えていましたが、実は計画的な犯行でした。

 毒物がつけられていた場所は、国語辞典。被害者はページをめくるときに指をなめるクセがあり、それを利用していたのです。しかし、国語辞典を使うタイミングは限られているもの。それを促したのが「若人の酒」という文字でした。なんと、「若」という文字を見続けた被害者がゲシュタルト崩壊(同じものを見続けると形が分からなくなってしまう現象)を起こし、国語辞典を読むように仕向けていたのです。

たしかに「スゴイ」となるのですが、とんでもなく回りくどいことは確かです。「若」という字はゲシュタルト崩壊を起こしやすい漢字とのことで、たしかに理屈は通っているのですが、運の要素がかなり大きいように思えます……。 

●トリックアートで犬を怪物に見せかける

 続いて、単行本90巻~91巻、アニメ版では874話~876話として放送された「コナンと平次の鵺伝説」。鵺(ぬえ)というのは、頭は猿、胴はタヌキ、足は虎、尾はヘビという伝説上の怪物です。この回では鵺によって被害者が殺されたということがほのめかされ、コナンと平次も実際に巨大な怪物を目撃します。

 しかし、もちろん犯人は人間で、鵺の伝説に見せかけて殺害を行ったのでした。コナンと平次が見た怪物は何だったのかというと、正体は老犬のゴールデン・レトリバー。犬にクマの毛皮とかぶせ、怪物に見せかけていました。

 なぜ大きく見えたのかということが問題になりますが……なんと、トリックアートを利用していたのです。ホテルの2階の窓から、巨大なシーツが垂らされており、そこにはパースをきつくした窓が描かれていました。さらには、ホテルの側にあった立て札を小さいものにしておくことで、その場に登場した犬が巨大に見えていたのです。

 たしかに動揺していたら勘違いするかもしれませんが……おそらく現実だったら、シーツに描かれているというのは一発でばれてしまうのではないでしょうか。裏を返せば、マンガやアニメだからこそできる、ユニークなトリックと言えるかもしれません。

※これ以降、コミックス化されていない回のエピソードについての記載があります。ネタバレが気になる方はご注意ください。

「車に熱々のお茶をかける」まさかのトリック

●車に熱いお茶をかけて検問を突破

 ラストは、「週刊少年サンデー」2021年28号に掲載された1075話「風の確保」。最近のエピソードでも、とんでもないトリックが登場していました。

 この回では、誘拐犯が検問所を突破するためのトリックとして「サーモペイント」なるものが利用されました。この塗装をボディに施しておくことにより、30度ほどの温度変化を起こせば、車体の色が変えることが可能。犯人は、なんと熱いお茶を20本購入し、車にかけて色を変えることで検問所を突破したのです。

 一応、犯人は傘を開いて色が変わる瞬間を周囲の人に見せないようにしており、コナンも「傘で隠して見せなければ……車の汚れを落としているのかなと思うぐらいだから……」と推理していました。しかし、車に何本もお茶をかけている人がいたら、実際にはかなり目立つような気もします。

 ちなみにその後、温度が戻りかかってまだら模様になった車が発見され、犯人はジャンプした白バイの前輪を顔面に受けて気絶。オチがコメディ寄りになっていたことも考えれば、トリックについても納得できるかもしれません。

(古永家啓輔)

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