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死ぬよりもひどい目にあった『ジョジョ』の悪役4選!思考停止、永遠に殺され続ける…

『ジョジョの奇妙な冒険』にはいろんな「悪党」が出てきます。彼らはたいてい主人公たちによって殺害もしくは再起不能にされてしまうのですが、なかには「死すら生ぬるい」とばかりにもっとひどい目にあわされてしまうキャラも。今回は『ジョジョ』の悪役のなかでも特にかわいそうな結末を迎えた4人を紹介します。

考えるのをやめるまで永久に…

最強の生命体となったカーズに訪れる悲劇。『ジョジョの奇妙な冒険 Vol.9』(ワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテイメント)
最強の生命体となったカーズに訪れる悲劇。『ジョジョの奇妙な冒険 Vol.9』(ワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテイメント)

 人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』には、とんでもない悪人がたびたび登場します。自分の利益や歪んだ欲望のために平気で他者を踏みにじる悪人たちを、知恵と正義の心で打ち砕くのが「ジョジョ」シリーズの醍醐味です。たいていの悪人たちは無惨な死を遂げたり、生き延びても再起不能になったりするのですが、なかにはちょっと同情してしまうほど、悲惨な目に遭ったキャラもいました。

●カーズ(第2部)

 カーズは第2部で登場した「柱の男」たちのリーダーであり、最強の能力を持つ怪物です。主人公・ジョセフの母・リサリサに卑怯な手で勝利し、仲間だったワムウの精神を侮辱するといった下劣ぶりが描かれましたが、唯一の弱点である太陽の光を克服するために、終盤で「石仮面」と「エイジャの赤石」を組み合わせて使い、「究極生命体(アルティメット・シイング)」へと進化を遂げました。

 すべての生物の能力と完璧な再生機能を備え、溶岩に突き落とされても死なない上に、唯一の対抗手段だった波紋まで使いこなすなど、シリーズ屈指の強敵でしたが、最終的にその完璧すぎる不死身ぶりが仇となります。

 最終決戦で主人公・ジョセフが本能的にエイジャの赤石でカーズの攻撃を防御し、赤石がエネルギーを増幅させた結果、火山が大爆発。大噴火に巻き込まれたカーズは、そのまま宇宙空間まで放り出されてしまうのです。地球に帰る手段を失ったカーズはそれでも死ぬことができず、生物と鉱物の中間のような生命体となって、永遠に宇宙をさまようことになりました。

●片桐安十郎(第4部)

 第4部で主人公・仗助の最初の敵となった片桐安十郎、通称「アンジェロ」は、吉良吉影を除けば4部のなかでも最低最悪の極悪人です。12歳で強盗・強姦の罪で少年院送りになったのを皮切りに、34歳までに少年3人を強姦ののちに殺すなどの罪で死刑判決を受けますが、虹村形兆によってスタンド能力「アクア・ネックレス」を与えられ、脱獄しました。

 脱獄したアンジェロは、少年時代に自分を最初に逮捕した警官である仗助の祖父を殺害し、仗助の激しい怒りを買います。「アクア・ネックレス」は水や気体に同化して襲ってくる強敵でしたが、仗助と承太郎のコンビには敵いませんでした。

 敗北したアンジェロは仗助のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」の能力で、生きたまま岩と同化してしまいました。その後、子供を人質に取ったり、仗助の髪型をバカにしたりと愚行を繰り返したアンジェロは、さらに細かく岩と融合させられ、「アンジェロ岩」と呼ばれる杜王町の名所のひとつになります。いつしか年月とともに風化するまで、じわじわと死んでいくのでしょうか。仗助は「永遠に供養しろ」と言っていましたが、岩になった「アンジェロ」が過去の悪行を反省しているかどうかは分かりません。

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