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『名探偵コナン』のカオスなアニオリ回にファン困惑 物語が頭に入ってこない?

国民的人気を誇るアニメ『名探偵コナン』は、複雑怪奇な難事件を、子供の姿の主人公が解き明かす痛快作品です。アニメは原作マンガにないオリジナルエピソードが多いのですが、時々とんでもなく奇抜なエピソードが放映されることも。今回はカオスな内容で知られる、『名探偵コナン』の浦沢脚本エピソードを紹介します。

浦沢義雄氏が脚本を手掛けた、『名探偵コナン』のアニオリ回

青山剛昌先生による原作マンガが100巻に到達した『名探偵コナン』(小学館)
青山剛昌先生による原作マンガが100巻に到達した『名探偵コナン』(小学館)

「見た目は子供、頭脳は大人」のフレーズでおなじみの国民的アニメ『名探偵コナン』。昨年2021年に放送開始から25周年を迎えた長寿作品です。人気の秘密は本格ミステリーから風変わりな話まで、バラエティ豊かなエピソードにあるといっても過言ではありません。

 そんなエピソードのなかで異彩を放っているのが、浦沢義雄さんの担当するアニメオリジナル回。浦沢義雄さんは、飛び抜けた内容で人気の『ボボボーボ・ボーボボ』や、『人造昆虫カブトボーグ V×V』などで知られる脚本家です。浦沢義雄脚本の『名探偵コナン』はあまりにもカオスな内容で、放送のたびにTwitterでトレンド入りするほどです。

 たとえば2021年11月27日に放送された「ケーキを愛する女のバラード」では、「シンクいっぱいのあんこによる窒息死」という、凄まじい死因が描かれました。死亡推定時刻にコンクリートの下敷きになっていたという容疑者が出てきたり、麻酔銃で眠った毛利小五郎がワルツを踊って推理したりとカオス全開の描写が続きます。

 トンデモなエピソードはまだまだあります。女性アイドルによる食い逃げ事件を描いた「笑顔を消したアイドル」には、過去の回想でなぜか大量のタワシを投げられるシーンが描かれました。事件そのものより、もの凄い量のタワシや勤務中に突然飲酒しようとする警察官が印象に残った回です。

 もんじゃ焼きを喉に詰まらせた老婆が、意図的にキャベツの芯を入れた殺人未遂だと被害を訴える「東京婆ールズコレクション」も外せません。コナンたちが癖の強すぎる4人の老婆に振り回され、オチも含めてツッコミどころばかりのエピソードです。

 浦沢脚本回で忘れてはいけないのが「昆虫人間のヒミツ」。ストーリーはある村の開発計画を軸にして、村に伝わる虫好きの姫の伝説が関わってくるというもの。事件の顛末には心が温まりましたが、昆虫人間牧場と称した虫の仮装が頻繁に登場してシュールな笑いを誘いました。視聴したファンからは困惑の声が続出し、同作で最高レベルのカオス回だといわれています。

(マグミクス編集部)

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