『トルネコの大冒険』の絶望的な死亡フラグ もはやこれまで?ガーゴイル店長も敵になる
モンスターハウスは絶体絶命の連続

●モンスターハウスで「死亡フラグ」
『トルネコ』のダンジョンには、モンスターがわんさかいる危険な「モンスターハウス」が出現します。一歩足を踏み入れると「モンスターハウスだ!」のメッセージが出て、モンスターたちが一斉に目をさまして襲いかかってくるのです。BGMも専用の曲に変わり、心臓バクバク感をあおり立てます。
モンスターの位置が確認できる「地獄耳の巻物」や「レミーラの巻物」などであらかじめ確認しておけば準備も整えられますが、貴重なアイテムは使い惜しみがち……というわけで入ってから気づいて「うぎゃーーーっ!」となるパターンが多いはずです。
危険だらけの「モンスターハウス」では、わずかな判断ミスで「死亡フラグ」まっしぐら。慎重に慎重に戦うのですが……スモールグールに分裂を繰り返されて囲まれた、まどうしにラリホーで眠らされてボコボコにされた、どろにんぎょうにふしぎなおどりを踊られてレベルが下がった、入り口で一体ずつ相手にしていたのに、きとうしに杖を振られて部屋の真ん中に引きずり出された、回復や緊急避難アイテムを入れておいた壺をベビーサタンに盗まれた……「死亡フラグ」は無数です。
ちなみに、ゼーゼーしながらようやくモンスターたちを倒したあとのモンスターハウスには、武器や巻物などのアイテムがたくさん落ちており、これを回収する喜びが待っています。しかし、戦果を手に取ろうとして一歩踏み出したら……地雷を踏んで大ダメージをくらった、召喚のワナでまたしてもモンスターが出現した、落とし穴でアイテムも拾えず階下へ……そう、アイテム同様、ここにはワナも満載なのです。プレイヤーの心にも「死亡フラグ」が立ちました。
●ガーゴイル店長の逆鱗に触れて「死亡フラグ」
『トルネコ』のダンジョン内には、ガーゴイルが店長を務める店があり、武器や壺、巻物など魅力的な品々を売っています。手持ちのアイテムが乏しい時にはとても心強いのですが、この店、一歩間違えるとそれこそ命取りの危険な場所になるのです。
というのもガーゴイル店長は、おそらく誇り高いガーゴイルゆえか、不正と自分への攻撃だけは決して許さないのです。商品をうっかり店外に持ち出しでもしようものなら、どこまでも追いかけてきます。
万引きで「そんなつもりじゃなかった」が通用しないのは、現実世界もトルネコ界も同じこと。いや、現実世界では場合によっては人情派店長が事情を聞いてくれることもあるでしょうが、トルネコ界では一切のいいわけは通用しません。ガーゴイル店長の半端ない攻撃力で、「お命頂戴」されてしまうのです。
というわけで、普通はガーゴイル店長のお店から何か盗むとか、店長に危害を加えるなどは考えもしない(猛者プレイヤーの中にはアイテムを駆使して盗みにチャレンジする人もいますが)のですが、思いがけずその事態に陥ってしまうことがあります。
たとえば、商品を手に取った瞬間に近くにいたモンスターにワープさせられたり投げ飛ばされたりひきよせられたりして店外へ出てしまった、うっかりワナを踏んで矢や石が店長に当たって攻撃とみなされた……という場合でも「本当にそんなつもりはなかったんです」と何度あやまってもガーゴイル店長は聞く耳持ちません。「死亡フラグ」が立ちました。
何度絶望を味わっても、「今度こそいけるんじゃないか」と期待して、またチャレンジしたくなるのが「トルネコ」の恐るべき中毒性。無人島にひとつだけゲームを持って行けるとしたら、間違いなくオススメしたいゲームです。
(古屋啓子)

