【漫画】自分の作品はつまらないから読者は離れた? イベントでもらった手紙に歓喜!
小説の執筆を中心に、長年にわたって創作活動を続けているけっきさん。一時期、読者が減ったことを感じて「自分の小説がつまらないからだろう」とも考えたそうです。しかし、文学作品の展示即売会に参加すると、ファンからうれしい手紙が!
折れずに創作活動を続けたことで訪れた大きな喜び

小説の執筆を中心とした創作活動を長年にわたって続けているけっきさん(@umiharakekki)が、文学作品の展示即売会「文学フリマ」に参加しました。会場では「物書き人生のハイライト」と感じるほどのうれしいファンとの交流があったようです。
マンガも描くけっきさんは、その体験を描いてTwitterに公開。「感動しました」「いい話だ!」などの感想が寄せられています。さらに、「どこかにひとりくらいはファンがいるかもしれないし、私も描き続けよう」と勇気づけられた読者もいるようです。
作者のけっきさんに、お話を聞きました。
ーーけっきさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
小学生の頃、友達に見せる絵をマンガ風にしていったのがきっかけです。1ページのギャグマンガをよく描いていました。
ーー小説はどのようなジャンルの作品を執筆なさっているのでしょうか?
長編はファンタジーがほとんどです。短編には現代ものや童話風、ホラーなどいろいろあります。ジャンルではありませんが「突然すべてがめちゃくちゃになる話」や「苦難の末のハッピーエンド」が好物です。
長編ファンタジーと言ってもいわゆるテンプレからは遠い話ばかり書いていました。7年かけて取り組んでいた入れ替わりSFファンタジー『ルディアと王都防衛隊』が2021年にようやく完結したので、今は「お嬢様好き」を生かして、やっぱり微妙にテンプレからはずれていますが、悪役令嬢ものにトライしています。
ーー今回の出来事をマンガで表現してTwitterで公開しようと考えたのは、どのような思いからでしょうか?
マンガにするかエッセイにするかは悩みましたが、内容的に今回はマンガ向きかなと。基本的に私は、軽くてギャグ調の話はマンガで、重くてシリアスな話は文章でまとめるので。
それと「読者のライフステージが変わっていったん離れていってしまう」という現象は小説だけに限らないなとも思い、一次小説界隈以外にも届くようにマンガで描かせていただきました。

ーーけっきさんは「ひとりでモリモリ書けるタイプ」とのことですが、一般的には、やはり読者からの反応が創作活動の大きなモチベーションである方も多いと思います。読者からの反応が少ないことに悩む方たちに向けて、何かアドバイスをお願いします。
アドバイスになるか分かりませんが、私はいつも「数年後、何もかも忘れた自分が読んで面白いものを書こう」というスタンスでやっています。すぐの反応はもらえませんが、未来の自分という読者が確実に喜んでくれると思うと頑張る気になれるのです。
反応がなさすぎて「これは本当に面白いんだろうか?」と疑う日もありましたが、過去作を読み返すとどれも趣味にぴったりなので、きっと大丈夫だと信じられるというか……。悩んだ時はお気に入りの過去作を引っ張り出してくるといいかもしれませんね。
あと、同じ話でも投稿先を変えてみるというのは選択肢のひとつかと思います。私の場合は、小説投稿サイトの「ノベルアップ+」でしたが、どこかに自分に合う場所ややり方があると信じて……!
ーー今回の作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。
私以外にも「こういう(昔の読者が最近になって戻ってきたなどの)事例を見た」と仰っている方がいて、やはりよそでも同じようなことが起きているのだなと。もし読者離れに苦しんでいる方がおられたら、今はちょっと忙しくなってしまっただけかもしれないよとお伝えしたいですね。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
Twitterは発表の場というよりも日々のつぶやきに多用しておりますので、メインの活動場所は「ノベルアップ+」ですね。短編小説をTwitterに載せ、気に入ってもらった人に「ノベルアップ+」で長編を読んでもらえたら……というのが基本方針です。更新報告や小ネタのアップはTwitterでしております。
現在は『ロージア ~悪役霊嬢に聖女の加護を~』という長編を連載中です。マンガで描いた「手紙の主」さんがリアルタイムで追いかけて下さっていると知り、書き切るまで頑張らねばと気合を入れ直したところです。
15年経っても自分の書いた小説を覚えてくれている人がいるという喜びをかみしめて、また読者さまには読者さまの人生があることを忘れずに、書くことそのものを楽しんでいけたらと思います! 息抜きにマンガも描きながら……。
ここまでお読み下さってありがとうございました!
(マグミクス編集部)