『鬼滅の刃』アニメでカットされたシーン4選+1「声つきで見たかった!」
『鬼滅の刃』はTVシリーズでも劇場アニメと遜色ないハイクオリティな作画に、熱のこもった声優の演技。また、原作に忠実なアニメ化が高く評価されています。しかし「原作からアニメ化されなかった」シーンも。アニメでカットされたシーンを紹介します。
アニメで見たかった 「惜しい!」シーン集

アニメ『鬼滅の刃』は2022年2月13日に「遊郭編」が最終回を迎えた直後、「刀鍛冶の里編」のTVアニメ化決定が発表されました。「遊郭編」終了を惜しむファンには明るいニュースです。
原作に忠実なアニメ化が高評価の『鬼滅の刃』ですが、「遊郭編」までで、カットされてしまった原作のシーンも多数あります。ここでは、ファンの間で「カットされて残念だった」と声があがったシーンを4つご紹介します。
●4コママンガみたい! かまぼこ隊の容態
那田蜘蛛山での戦いが終わり、柱合会議に引き出された後に、炭治郎は蝶屋敷で善逸たちと再会しました。炭治郎はこの時、善逸や伊之助もけがをして休んでいると知ります。
原作ではここで、炭治郎たちそれぞれのけがについて解説が入りました。炭治郎をはじめとして、善逸や伊之助たちが重傷なのに比べ、禰豆子はほぼ無傷です。しかし、ここでの解説が面白かったのです。
例えば炭治郎であれば、カルテのように真面目な解説です。
「炭治郎 顔面及び腕・足に切創 擦過傷多数 全身筋肉痛 重ねて肉離れ 下顎打撲」
善逸や伊之助のけがについての解説もシリアス。しかし、禰豆子はたったひと言コメントされただけでした。厳しい表情の禰豆子の容態は……。
「禰豆子 寝不足!!」
まるで、4コママンガのオチのようです。ファンの間では「禰豆子、寝不足が見たかった」という声があがりました。
●善逸が禰豆子の箱にパジャマ姿で話しかける
那田蜘蛛山でのけがが治った炭治郎たちは、「機能回復訓練」に入ります。この機能回復訓練で、善逸と伊之助は一度諦めてしまいました。根気強く訓練を続けた炭治郎は「全集中・常中」を会得します。
急成長する炭治郎を見て「やばい」と焦った善逸と伊之助は、しのぶに励まされて一念発起。「全集中・常中」を9日かけて身につけました。
その間に壊していた刀が新しく完成し、炭治郎と伊之助は刀鍛冶たちから受け取ります。その間、パジャマ姿の善逸が箱の中の禰豆子に話しかけるシーンがあります。残念ながら、このシーンもアニメではカットされました。
「でもさぁ できなかったことできるようになるの嬉しいよね 炭治郎は俺をずっと励ましてくれたよ いいお兄ちゃんだねぇ禰豆子ちゃん」
「努力するのは苦手です」と言っていた善逸の成長っぷり! 「アニメで見たかったし、下野紘さんの演技が聞きたかった」と惜しまれています。
●カナヲ、縁側から落ちる
栗花落カナヲは幼い頃に親から虐待されたため、自分の意思を出せなくなってしまいました。何かを決めなくてはならない時には、銅貨を投げていました。
そんなカナヲを見て、「心の声が小さいんだろうな」と言った炭治郎はひとつの提案をします。それは銅貨を投げて「表」が出たら「カナヲがこれから自分の心の声をよく聞くこと」。
炭治郎が投げた銅貨は表が出ました。驚くカナヲに、たとえ裏だったとしても、表が出るまで銅貨を投げ続けていたと炭治郎は言います。炭治郎が去って行った後、カナヲは銅貨を胸に抱くように握りしめました。
TVアニメ第1期26話でもこの名シーンが放映されました。しかし、原作ではこの後、カナヲははっと我に返ります。そこに3人娘のひとり・きよちゃんに後ろから呼ばれてカナヲは縁側から落ちてしまいました。
「感情が出せない」カナヲの意外な姿が見られるコミカルなシーンだけに、アニメで映像化されなかったのは残念でした。
●ムキムキねずみの省かれたナレーション
「遊郭編」で遊郭に潜入した伊之助は女装をしていたため、刀を持ち込めません。伊之助に刀を届けてくれたのが、宇髄天元が訓練した忍獣の「ムキムキねずみ」です。小さい身体ですが筋肉がムキムキで、天井を歩いて刀を運びました。
アニメでは「遊郭編」第4話「今夜」にムキムキねずみが登場。声優が木村昴さんというのも話題になりました。第4話の終わりの「大正コソコソ噂話」でも解説されたのですが……。
原作でのナレーションはカットされました。原作では、次のように「ムキムキねずみ」について語られています。
「天元の使いである”忍獣”ムキムキねずみ 特別な訓練を受けており極めて知能が高い 御覧の通り力も強い 一匹で刀一本持ち上げられる」
唐突な「御覧の通り」と言うナレーションに読者が当惑したシュールなシーン。ぜひナレーションかテロップで見たかったところです。
●カットではないはず! 番外編「伊之助御伽草子」
TVアニメ第1期第25話「継子・栗花落カナヲ」においてカナヲの過去が描かれました。原作では、単行本7巻に収録されている「番外編」に当たるシーンです。
カナヲの番外編がアニメ化されたため、同じ番外編として「遊郭編」収録巻である単行本10巻に掲載された「伊之助御伽草子」も「遊郭編」でアニメ化されるのか? と期待されていました。
しかし残念なことに、伊之助の過去を描いたこの番外編は「遊郭編」ではアニメ化されていません。ただ、こちらはカットされたわけではなく、のちにアニメ化されると期待して良いのではないでしょうか。
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
(マグミクス編集部)