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不名誉過ぎ? 最強だった「ガンダムチーム」が唯一負け続けた世界

ガンダムチームなのに負け続き、その原因は…

『機動戦士ガンダムZZ』で元祖「ガンダムチーム」誕生! 画像は「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 『機動戦士ガンダムZZ』 I」(バンダイナムコアーツ)
『機動戦士ガンダムZZ』で元祖「ガンダムチーム」誕生! 画像は「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 『機動戦士ガンダムZZ』 I」(バンダイナムコアーツ)

 ガンダムチームにマイナスなイメージのある世界。それは『機動戦士ガンダムSEED』の世界、コズミック・イラ(C.E.)です。

 この世界の主役ガンダムであるストライクと戦うことになるのが、デュエル、バスター、ブリッツ、イージスの4機のガンダムでした。この5機はもともと地球連合軍の所属国家である大西洋連邦が、オーブ連合首長国のモルゲンレーテ社との共同で開発した新型試作MSでしたが、ストライク以外の4機をザフトに奪取され、敵味方に分かれて戦うことになります。

 こういった経緯からストライク1機で、敵側のガンダムチーム4機と戦う不利な状況が前半の見どころのひとつでした。しかし、逆を言えばガンダムが4機いてもストライク1機に手こずる展開になります。この点を振り返ってみると敵側ということもありますが、それまでのガンダムチームにあったオールスター感はありません。

 それまでにも敵側のガンダムはいましたが、チーム編成ははじめてだったので敗戦が一層際立っていたかもしれません。ちなみに『機動新世紀ガンダムX』のフロスト兄弟は2機のコンビというイメージなので、筆者としてはチームではないかな?と思っています。

 後半では劇中の変化した戦況に合わせて、主人公側はフリーダム、ジャスティス、ストライク、バスター、遅れてストライクルージュというガンダムチームを結成しました。これにより敵側のカラミティ、フォビドゥン、レイダーと相対する、史上初のガンダムチーム同士の戦いになります。

 もっともラスボスであるプロヴィデンスは単機でありながら、チーム編成のガンダムたちを圧倒するという展開を見せました。もちろんパイロット能力もありますが、C.E.でのガンダムチームは不遇だったと思わせてしまいます。

 このC.E.独自のジンクスは続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも同様でした。アビス、カオス、ガイアの敵側ガンダムチームは連戦連敗という不名誉なパターンから抜けられていません。

 最終決戦ではデスティニー、レジェンド、インパルスと、ストライクフリーダム、インフィニットジャスティス、アカツキというガンダムチーム同士の戦いとなります。これにより、どちらが負けてもガンダムチームの敗北で最終回を迎える展開になりました。

 このようにC.E.の世界では不遇ばかりのガンダムチーム。要因のひとつは劇中に登場する強力なMSがすべてガンダムだったからかもしれません。

(加々美利治)

【画像】「ガンダムチーム」を彩った名機MSを振り返る (5枚)

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