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窪田正孝が演じた二次元キャラ 筋肉バキバキでも「弱そうな役」に豹変

作品ごとに違った印象を与える実力派俳優・窪田正孝さんは、マンガの実写化作品でも多彩な演技力を発揮しています。今回は、そのなかでも特に印象的な3人のキャラクターをご紹介します。

変幻自在な演技に、迫力あるアクションも!

窪田正孝が金木研を演じた続編『東京喰種 トーキョーグール【S】』ビジュアル (C)「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社
窪田正孝が金木研を演じた続編『東京喰種 トーキョーグール【S】』ビジュアル (C)「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社

 気弱そうな学生から狂気的な天才まで幅広く演じてきた憑依型俳優の窪田正孝さんは、どんな役もこなす演技力で、アニメやマンガの実写化作品にも多数出演しています。また、普段から自主トレで鍛え上げている筋肉質な身体と、抜群の身体能力でアクションも多くこなしてきました。2022年9月30日公開予定の映画『マイ・ブロークン・マリコ』(原作:平庫ワカ)にも出演し、期待が高まっていますが、今回はこれまでに演じてきた実写化作品のなかでも、特に印象深い3人のキャラクターをご紹介します。

●映画『東京喰種 トーキョーグール』の金木研

 社会に紛れ込んで人を捕食する正体不明の怪人・喰種(グール)が蔓延する世界を舞台に描いた『東京喰種 トーキョーグール』(原作:石田スイ)では、窪田さんは主人公・金木研を演じました。金木はごく普通の大学生でしたが、思わぬ事故により喰種の臓器を移植され、「半喰種」となってしまったことで苦悩の日々を送るようになります。金木の気弱で温厚な大学生としての一面、冷徹で攻撃的な喰種としての一面を見事に演じ分けた窪田さんは、赫眼を隠すための眼帯姿、正体を隠すためのマスク姿など、ビジュアル面でもしっかりと金木を再現していました。

 喰種になってしまったせいで生まれた衝動に抗おうとする様子や、攻撃を受けた際の悲鳴はやけにリアリティがあり、持ち前の身体能力を生かした激しいアクションシーンも含め、作品全体の緊張感を底上げしています。

●ドラマ『僕たちがやりました』の増渕トビオ

 とある事件を起こしてしまった高校生たちの青春逃亡劇『僕たちがやりました』(原作:金城宗幸・荒木光)で窪田さんが演じたのは、増渕トビオです。そこそこ楽しい日常を送る高校生のトビオは、小さないたずら心と仕返しの気持ちから予想外の爆破事件を起こし人の命を奪ってしまったことで、普通の生活を送れなくなってしまいました。事件をきっかけにあらわになる友人たちの本性は生々しく、ただただ振り回されていくトビオの姿から目が離せなくなります。

 窪田さんは、罪悪感を抱えながら生きるトビオが成長していく様子を熱演し、話題となりました。原作に忠実な各話とは対照的に、ドラマオリジナルの展開を見せたラストの演技は特にショッキングで、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。苦しみをにじませた瞳と狂気的な笑みの対比は、まさに鳥肌ものでした。

●ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』の五十嵐唯織

 放射線科医たちの活躍を描いた医療ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(原作:横幕智裕・モリタイシ)では、窪田さんは放射線技師の五十嵐唯織を演じました。天才的な観察眼と患者に対しての誠実さが魅力の唯織は、その性格から人たらしな一面も持っています。

 くしゃっと皺を寄せて笑う窪田さんの表情はチャーミングで、多くの人が思わずほだされてしまうのも納得です。若手技師という設定で爽やかさもありますが、真実を見極める真っ直ぐな視線は力強く、穏やかながら頼りがいを感じさせます。窪田さんは同作で念願だった月9ドラマ初主演を務め、再現度の高い好演が人気の引き金となり、2022年に公開された劇場版もヒットしました。
 
 すでに翌2023年にも出演作の公開が控えている窪田さん。今後もどんな役柄を演じていくのか、活躍から目が離せません。

(椎崎麗)

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