めっちゃ悔しそう! 『刃牙』最強の範馬勇次郎が「してやられた」場面
勇次郎と正面から戦って無事に済んだ武の極地……

●これが「武」の極致!? 死んだふりを見抜けなかった勇次郎:『バキ』27巻
第2部『バキ』の「中国大擂台賽(ちゅうごくだいらいたいさい)」編では、100年に一度の中国武術界最強の「海皇」を決める大会に、刃牙や勇次郎が参加します。そして、「武 対 暴力」をテーマに描かれた大擂台賽の最終戦で行われた、郭海皇(かくかいおう)VS勇次郎のバトルは、思わぬ形で「勝負なし」になりました。
146歳の超高齢でありながら、実力で中国武術界の頂点に立つ現・海皇の郭。究極の脱力である「消力(シャオリー)」を極めた郭は、攻守に消力を使い、勇次郎と戦いました。勇次郎の最強の打撃を受け流し、コンクリートを破壊するほどの攻撃を繰り出し、勇次郎を攻め立てた郭ですが、勇次郎の暴力は郭の武術を上回ります。そして、背中の「鬼の泣き貌」を出し勝負を決めようとしたのですが……郭が突如「老衰」で死亡したため、勇次郎はその拳を止めてしまい、戦いは終わりました。
しかし、この郭の死は、勇次郎に勝てないと悟った彼の「死んだふり」だったのです。あまりにも常識破りの決着でしたが、この「死んだふり」によって勇次郎との試合は無効となって、海皇の称号の移動もなく大擂台賽は終了し、郭も五体満足で生き残りました。
試合終了直後、「ふざけんなアァッッ!!」と絶叫し、悔しがった勇次郎は「これは勝利(かち)なのか?」と自問。試合後に郭から「100年後の再戦」を提案されましたが、はたして実現するのでしょうか。
●「守護ってやる?」屈辱の宣言をされた勇次郎の涙:『刃牙道』9巻
クローン技術と降霊術で蘇った宮本武蔵と、現代の格闘家たちとの闘いを描いた第4部『刃牙道』でも、勇次郎は「してやられて」います。相手は、実戦柔術家・本部以蔵、場所は高級ホテルの一室でした。
史上最強の剣豪・宮本武蔵は何でもありの戦いに生き残ってきた達人であり、現代の格闘家たちはその戦いに慣れていないと本部は考えます。それは勇次郎であっても例外ではなく、本部は勇次郎の前で、堂々と「安心していいんだ」「君らの身は俺が守護(まも)る」と宣言。勇次郎からすれば挑発としか受け取れない言葉であり、彼は、「殺゛し゛て゛や゛る゛~!!!」と、まさに怒髪天を突いて激怒します。しかし、本部は直後に煙玉を使い、勇次郎の前から逃げ去ったのです。
最大トーナメントでは1回戦敗退の本部が、まさかの「勇次郎を守護る」というギャップが面白い場面で、怒りすぎて勇次郎の目に涙が浮かんでいるのも衝撃的でした。さらに、その後の勇次郎vs武蔵の戦いで、実際に本部は勇次郎を武蔵の一撃から守護っています。本部は勇次郎を相手にわがままを通した、貴重なキャラになりました。
作中公式で勇次郎が唯一負けたとされている、3部『範馬刃牙』での息子・刃牙との親子喧嘩を含め、彼が戦闘で真っ向からコテンパンにされたことはありません。しかし、作中では勇次郎本人の口から「強さとはわがままを通す力」と語られることもあるため、わがままが通せなかった上記のようなシーンは「敗北(やぶ)れている」と判断する意見も多くあります。紅葉とのドア越しの握力勝負など、勇次郎はホテルで弱体化する傾向があるため、場面がホテルになった時は要注目です。
(SU_BU)





