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劇場アニメ『時空の旅人』がBS12で放映 竹内まりやが大人気だった80年代Jポップ

松原みきさんのデビュー曲「真夜中のドア」が海外でリバイバルブームが起きるなど、日本のシティポップが近年再注目を集めています。1986年に公開された劇場アニメ『時空の旅人』は、竹内まりやさんが主題歌を手がけています。アレンジャーはもちろん山下達郎さんです。シティポップとアニメとが融合を果たした1980年代を振り返ります。

タイムループするラブロマンス

 BS12「日曜アニメ劇場」で放映される、映画『時空の旅人』ポスタービジュアル (C)1986角川映画
BS12「日曜アニメ劇場」で放映される、映画『時空の旅人』ポスタービジュアル (C)1986角川映画

 竹内まりやさんが主題歌、キャラクターデザインは『11人いる!』『ポーの一族』で知られるマンガ家の萩尾望都さん、プロデューサーは『銀河鉄道999』(1979年)を大ヒットさせた監督・りんたろう氏……。劇場アニメ『時空の旅人』(1986年)は、豪華スタッフが集結したことで話題を呼んだ作品です。

 マイクロバスがタイムマシンとなり、高校生たちが時間旅行に繰り出すという奇想天外なSFストーリーです。原作は眉村卓氏の小説『とらえられたスクールバス』。大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)よりも早い、1977年~78年に発表されています。

 2022年11月13日(日)の BS12では、19時からの「日曜アニメ劇場」にて『時空の旅人』をオンエアします。作品の見どころとともに、世界的な注目を集めるようになったシティポップとアニメ作品との蜜月が始まった1980年代を振り返ります。

戦国時代に流れる、竹内まりやが歌う英語歌詞

 物語の主人公は、女子高生の哲子。セーラー服の似合う美少女です。同級生たちからは「テコ」と呼ばれています。そんなテコが、ラグビー部の信夫、パソコン部の真一たちとマイクロバスに乗って、さまざまな時代を旅することになります。

 マイクロバスをタイムマシンに改造したのは、未来からやって来た謎の少年アギノ・ジロでした。国語の教師・北勉もたまたまバスに乗り合わせてしまいます。一行は大空襲に遭う太平洋戦争中の東京、さらには討幕派と佐幕派に分かれた幕末、そして関ヶ原の合戦……と、この国の歴史が変わる大きな分岐点に立ち会うことになるのです。

 時間旅行のさなか、テコは不思議な出会いも果たします。太平洋戦争中の東京で、テコはある少年から命を助けてもらったのですが、織田信長の小姓を勤める森蘭丸はその少年にそっくりでした。一方の蘭丸も、テコに初めて会ったような気がしません。運命的な恋に、ふたりは引き寄せられていくのでした。

 信長と蘭丸が死ぬ運命にある「本能寺の変」が刻々と近づいてきます。テコと蘭丸の時空を超えた恋愛はどうなるのでしょうか。

 竹内まりやさんが歌う主題歌「時空の旅人」は、テコと蘭丸が運命的な恋愛を育んでいくシーンで流れます。竹内さんが歌う英語歌詞が戦国時代に流れるという、なかなかシュールな場面となっています。時空を超えた想いを歌ったエンディング曲「タイムストレンジャー ~テコのテーマ~」も、ぜひチェックしてください。

【画像】懐かしい! 80年代アニメを彩った「シティポップ」の名曲たち(枚)

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