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『ドラクエ』クセがすごい、歴代ボスの面々 「パルプンテで逃げる」「存在感薄い」

『ポケモン』ブームの渦中、挑戦的に開発された『テリーのワンダーランド』を発端とする「モンスターズ」シリーズ。最新作『トレジャーズ』まで受け継がれる面白さは、本家ナンバリングタイトルのラスボスたちを仲間にできることにあるでしょう。本家シリーズの魔王や神たちを、愛され続ける「ひとクセ」と共にご紹介します。

ラスボスの進化は、バトルの進化。「いてつくはどう」はいつからだっけ?

『ドラクエIV』美形だったピサロ様が「デスピサロ」となっておぞましい姿に… 画像は「タイトー ドラゴンクエスト 伝説の魔王フィギュア デスピサロ」(タイトー)
『ドラクエIV』美形だったピサロ様が「デスピサロ」となっておぞましい姿に… 画像は「タイトー ドラゴンクエスト 伝説の魔王フィギュア デスピサロ」(タイトー)

 2022年12月9日(金)発売、Nintendo Switch用ソフト『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』(以下、トレジャーズ)は『ドラクエ』の人気スピンオフタイトル、「モンスターズ」シリーズの最新作です。

「モンスターズ」は、『ポケモン』ブームの渦中、1998年に発売されたゲームボーイ用ソフト『テリーのワンダーランド』を元祖とするシリーズです。最新作『トレジャーズ』まで受け継がれる魅力は、本家ナンバリングタイトルの花形「ラスボス」たちと旅を共にできるところにもあります。

 歴代のプレイヤーを苦しめつつも、愛され続ける魔王や邪悪な神たちを、「ひとクセ」と共に振り返ります。

●今思えば「まさかの」タイマンだった、『初代』の「りゅうおう(竜王)」

 今では当たり前となっているパーティシステムがまだ実装されていない、『初代』こと『ドラゴンクエスト』は勇者ひとりの冒険劇。もちろん、ラスボス「りゅうおう(竜王)」ともタイマン勝負です。

 マホトーンやベギラマで攻撃してくる前半戦、ドラゴンの姿に変化する後半戦。 いずれも生半可な攻撃は通りません。 打破するためには純粋なレベル上げや「ロトのつるぎ」を装備する必要がありました。まれにラリホーで眠ることはファンのみぞ知る豆知識でしょう。

●『II』無慈悲すぎるシドーは、パルプンテでごくまれに逃げ出す!?

 邪教の大神官、ハーゴンの信仰する「まがまがしい神」シドーの脅威は回復魔法「ベホマ」を唱える点にあります。全回復を繰り返され、なす術ない無慈悲な戦闘に苦渋をなめさせられたプレイヤーも少なくありません。

 何が起こるか分からないギャンブル性の高い呪文、「パルプンテ」の出目によっては「一度逃げ出したあと、すぐ戦闘に戻る」という貴重な演出を見ることができます。

●「いてつくはどう」が以降の恒例になった『III』ゾーマが「最強」の声も

「ラスボスの難易度」で必ず話題にのぼるゾーマは『III』のラスボス。いわゆる「バフ/デバフ」を解除する強力な呪文「いてつくはどう」はゾーマから使われ始めました。歴代のラスボスのなかで最強との呼び声も少なくありません。

●まさかの第7形態まである…『IV』デスピサロへの関心はドラマ性に

 バトル中、エスタークとは似て非なる姿から6回の形態変化を遂げるデスピサロへの関心は、戦いよりも、彼のバックグラウンドストーリーに集まります。彼が異形に姿を変えてしまった理由は、人間と似た姿だった頃の恋人・ロザリーを策略で殺されたせいでした。この哀しいエピソードゆえに、ファン人気も強い魔王と言えるでしょう。

【画像】ベホマはないだろ! 歴代の強すぎボスたち( 8枚)

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