第1部最終回『水星の魔女』 ファンの想像の上を行く、凄惨な結末に絶望【ネタバレあり】
第1クール最終回を迎えた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。その衝撃的な展開にファンは騒然となっています。Twitterではトレンドを独占するほどの反響があった最終回について解説します。
ファンの予想をはるかに上回る衝撃的だった最終回
2023年1月8日放送の第12話「逃げ出すよりも進むことを」で第1クール最終回を迎えた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。そのあまりにも衝撃的な展開に、ファンからは早く第2クールを放送開始してほしいという悲鳴にも似た声があがっています。
※以降の本文中には放送された第12話「逃げ出すよりも進むことを」に関する詳しい記載があります。閲覧にはご注意下さい。
あまりの展開に茫然自失となった人も多いことでしょう。それほど衝撃的だった『水星の魔女』第1クール最終回。筆者も中盤まではTVに向かって声を出していたのですが、終盤は声を出すのを忘れていたくらいの衝撃でした。どの点が衝撃的だったのか、順番に振り返ってみましょう。
まずは物語序盤の不人気ぶりから一転して、人気が急上昇していたグエル・ジェタークに起きた悲劇です。第11話までのファンの見立てでは、MS(モビルスーツ)に乗って活躍してほしいという声が多くありました。これまでの経緯から、スレッタ・マーキュリーを助ける展開をファンとしてはもっとも期待していたからでしょう。
ファンの期待どおりMSに乗ったグエルでしたが、その結果、誤って父であるヴィム・ジェタークを殺してしまうという悲劇的な展開が待っていました。
正直、筆者としては今回の展開が「PROLOGUE」と重なる部分が多いことから、予想していたのが「父親の死」です。そして、11話の展開から、それは襲撃してきた「フォルドの夜明け」本来の目的であるデリング・レンブランでなく、ジェタークの可能性が高いと思っていました。そのためジェタークがMSで出ると言った時、死亡フラグだと思ったのですが、まさかグエルの手によってとは想定外。まさに予想を上回る悲劇です。
これでグエルがどうなるのか、第2クールまで想像することしかできません。「父親殺し」からこれまで以上に現実から逃げ出すのか。それとも責任を取るために前向きになって進むのか。公式から情報が出ない限り、3か月はこのことで悶々としそうです。「影の主人公」とまでファンから評価されているグエルだけに、前向きな姿を第2クールでも見たいところです。
この他、地味なところですが地球寮の仲間を助けるため、ゲリラ組織「フォルドの夜明け」との関わりを知られてしまったニカ・ナナウラも気になります。はたしてどうなるのでしょうか? すべてを仲間に語って、これまでと同じ関係を保てるのか? ひょっとしたら目撃したマルタン・アップモントが察して不問にするという可能性もあります。まさかマルタンを亡き者に……というダークな展開にならないことを祈りましょう。
そういえばファンのなかには当初の予定なら、第12話が2022年12月25日に放送されていたことから、「クリスマスにこれを見ないでよかった」というファンもいました。なかには12月30~31日に開催されたコミックマーケットの『水星の魔女』関連の同人誌の売り上げに影響したのでは? というものもあり、確かにそれほどの衝撃だったと筆者も思います。