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『サザエさん』のED主題歌に「2番」が選ばれたのはナゼ? 矛盾があった歌詞

アニメの作画スタッフが原作1巻を参考にしなかった「理由」とは?

作詞家・林春生も読んだ姉妹社版『サザエさん』1巻(朝日新聞出版)
作詞家・林春生も読んだ姉妹社版『サザエさん』1巻(朝日新聞出版)

 アニメ『サザエさん』のエンディングテーマ「サザエさん一家」は、放送が始まった1969年から現在に至るまで、一度も変更されずにずっと使用されています。

 フジテレビの社員で、人気番組『ザ・ヒットパレード』などのディレクター・プロデューサーとして活躍していた林春生は、同番組のディレクターだったすぎやまこういちに勧められて作詞家としての活動を始めました。68年、いしだあゆみ「夢でいいから」で作詞家デビュー。翌69年、このとき作曲を手がけた筒美京平とのコンビで、作詞の依頼があったのが10月から始まる新番組『サザエさん』でした。

 林の妻・日南子は当時を振り返ってこのように語っています。「夫から突然『サザエさん』の漫画を買ってきてと言われ、近くの本屋で5冊買って帰りました。熟読していた姿を覚えています」。林は主題歌「サザエさん」と「サザエさん一家」の歌詞をわずか3日で書き上げました。5冊の巻数はバラバラでしたが1巻は間違いなくあったそうです。

 逆にアニメの作画スタッフは1巻をあえて参考にしませんでした。戦争色が濃かったのと、マスオとタラちゃんが登場しなかったためです。『サザエさん』の制作を手がけるエイケンの元社長で、スタート当時は作画監督を務めていた毛内節夫は「2階建ての描写など見た覚えがなかったため当然のように平屋の設定にした」と振り返っています(産経新聞「サザエさん作詞家秘話」より)。

 林が読んだ『サザエさん』の1巻に登場する磯野家は二階建てでした。だから、「二階の窓を開けたらね 朝の光が差しこんだ」と書いたのです。林は95年、57歳の若さで病没。サザエさんの町・桜新町のほど近くにある林の墓には、「サザエさん」の歌詞「みんなが笑ってる お日さまも笑ってる 今日もいい天気」が刻まれています。

(大山くまお)

【画像】『サザエさん』磯野家の間取りって知ってる?(5枚)

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