アニメ史上、もっとも“短命”だった主題歌は? わずか2話しか流れなかった「幻のOP」も
アニメの主題歌といえば、1クールを通して何度も耳にすることで記憶に刻まれていくものです。しかしなかには、わずかな期間しか放送されなかったオープニングやエンディングも存在します。今回は、そんな「短命」だった幻の主題歌たちを振り返りましょう。
たった数話で「役目」を終えた名曲たち

アニメの主題歌は通常、1クールおよそ12話前後にわたって使用されるのが一般的です。しかし、なかには一度きりの特別演出ではなく、正式な主題歌として起用されながらも「わずか数話」しか流れなかった楽曲もありました。その異例の短さは、いまなおファンの間で語り継がれています。
例えば1994年放送のアニメ『魔法騎士レイアース』に起用されたオープニング主題歌のうち、たった7話しか使われなかった楽曲を覚えていますか? 本作の主題歌といえば、田村直美さんの「ゆずれない願い」がもっとも有名です。CD売上は120万枚を超えるミリオンヒットを記録し、その勢いのまま田村さんは「NHK紅白歌合戦」に初出場しました。
いまや『魔法騎士レイアース』の代表曲として広く知られていますが、彼女が担当した主題歌はそれだけではありません。中村あゆみさんの「キライになれない」が第2章のオープニング主題歌として採用されたのち、第43話からは田村さんの「光と影を抱きしめたまま」が起用されました。
同楽曲を使用したオープニング映像は、当時のアニメ2話分に相当するセル画を投じたともいわれており、その映像美はいま見ても圧倒されます。実際にネット上でも「CGがなかった時代のとんでもない芸術作品」「全人類に見てほしい」といった声が広がっており、いかに印象的だったかがうかがえるでしょう。
ところが意外にも、同楽曲が使用されたのは全49話のうちわずか7話にとどまります。1クールにも満たない異例の短さが、このオープニングをより鮮烈な存在へと押し上げたのかもしれません。
●さらに「短命」だった主題歌は?
1クール分にも満たなかった短命な主題歌は、ほかにもあります。1996年放送の『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』では、JUDY AND MARYの「そばかす」やT.M.Revolutionの「HEART OF SWORD ~夜明け前~」など、平成を代表するアーティストたちが主題歌を担当しました。そうしたなかで、わずか4話しか流れなかったのがL’Arc~en~Ciel(以下、ラルク)の「the Fourth Avenue Cafe」です。
同楽曲は第4期エンディングテーマとして第39話から使用されました。しかしメンバーの不祥事を受けてバンドは活動休止に入り、第42話をもって差し替えられたのです。その後、劇場版『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』の主題歌に起用された「虹」は、ラルクの復帰作として知られています。
なお平成版『るろうに剣心』は、2025年12月20日より各動画配信サービスで視聴可能になりました。配信版では「the Fourth Avenue Cafe」が第39話から第49話のエンディング主題歌として使用されており、当時とは異なる形で作品を楽しめます。
●『るろ剣』エンディング主題歌よりもさらに上が?
さらにその上を行くのが、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』(第1期)の3代目オープニング主題歌です。1代目はFLOWの「COLORS」、2代目はジンの「解読不能」、そして3代目にはaccessの「瞳ノ翼」が起用されましたが、同楽曲が使用されたのはわずか2話だけでした。
もともと本作は2006年10月にスタートし、2007年3月に第23話まで放送されました。しかし諸事情により、第24話と第25話は約4か月後の7月にスペシャル版として放送されることになります。オープニングが2話だけ異なる背景には、そうした編成上の事情があったのです。
とはいえaccessの「瞳ノ翼」はファンの間で高く評価されており、「2話限定なのがもったいない」といった声も少なくありません。またネット上では「スロットのボーナス時に流れる曲」としても認知されているようで、「『瞳ノ翼』を聴くだけで脳汁がヤバい」「最近までパチスロオリジナルの曲だと思ってた」などの声も見られました。
(ハララ書房)


