『キン肉マン』最終回はどんな話だった? 1987年「キン肉星王位争奪編」で残した熱い言葉
1979年に「週刊少年ジャンプ」でスタートし、1987年まで連載された超人気マンガ『キン肉マン』(全36巻)の人気はすさまじく、2011年には新シリーズが開始。その単行本もすでに43冊が発売され、2023年3月に新作アニメの制作も発表されました。ところで、1987年の『キン肉マン』最終回はどんなものだったでしょうか? この機会に振り返ってみましょう。
キン肉マンが戦いのなかでつかんだ「心構え」に感動!

2023年3月17日、アニメ『キン肉マン』の新作シリーズ制作が発表され、ファンを中心に歓喜の声があがっています。1979年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始した『キン肉マン』は、ジャンプ黄金期期の柱となる作品でした。連載は1987年にいったん終了しますが、その終幕はそれまでの最長話数となった「キン肉星王位争奪編」によって飾られることとなりました。
●神をも畏怖させる超人パワーがもたらした「キン肉星王位争奪戦」
激戦につぐ激戦をくぐり抜け、超人オリンピックV2、宇宙超人タッグトーナメント優勝とシングル・タッグ両方で栄冠を手にしたキン肉マン。その雄姿を見た父・キン肉真弓がキン肉星の王位をキン肉マンに譲ると決意したところから、エピソードが始まります。
この時、邪悪超人神と呼ばれる5柱の神が、成長を続けるキン肉マンの超人パワーに危惧を抱きます。最大時には7千万という数値を叩きだすようになったキン肉マンに対し、邪悪の神たちはおよそ1億パワー。このまま成長が続けば自分たちが追い抜かれ、神の威厳を失うと考えたのです。
●あらわれる「運命の5王子」。王位継承サバイバル・マッチ!
5柱の神はキン肉マンの成長を妨げるためにスグルの王位継承に反対。さらにはスグルと同じ日に産まれたキン肉族の若者5人に力を与え、王位継承候補者「運命の5王子」として擁立しました。
6人のなかからキン肉星王位継承者を選抜するため、それぞれが組んだチームによる勝ち抜き方式の団体戦、「王位継承サバイバル・マッチ」が行われることとなるのです。
そしてサバイバル・マッチ最終戦、キン肉マンはスーパー・フェニックスの猛攻を受け一時心停止に追いこまれますが、仲間たちの活躍により失っていた火事場のバカ力を取り戻すことで復活。7000万パワーマッスル・スパークを決めて邪悪超人神もろともスーパー・フェニックスを打倒しました。
この時、キン肉マンことキン肉スグルが第58代キン肉星大王となったのです。
●戦いを通してキン肉マンがたどり着いた境地とは?
大王継承を認定するためにあらわれた超人神は、勝利を祝福しつつフェニックスにとどめを刺すよう勧めます。しかしそれに対しキン肉マンは戦いを通して至った己の境地を語り始めました。
「すべての超人たちを血のつながりなど関係なく 家族のように愛せよということです…」
博愛の精神を持ち、民衆の利益のために王になるべきと学んだキン肉マンは、フェイス・フラッシュによって戦いに散ったすべての超人を敵味方問わずよみがえらせます。
最後によみがえったフェニックスが許しを請うなか、キン肉マンは「許すことなど何もない……」とフェニックスを抱きかかえ「さあ帰ろう」と王冠とともに歩きだすのでした。
『キン肉マン』は、この最終回から約1年半後に始まる新たな激闘の日々が描かれていきますが、それらのエピソードでも貫かれているメッセージが込められた言葉を、最後に振り返りながら新作アニメの新情報を楽しみに待ちましょう。
「友情は成長のおそい植物である。それが友情という名の花を咲かすまでは幾度かの試練・困難の打撃を受けて堪えねばならぬーー」
(マグミクス編集部)