新アニメ『キン肉マン』アラフィフとアラサーで温度差? リメイクと勘違いする理由
ファンには待望の新作アニメ『キン肉マン 完璧超人始祖編』、ところが、人によって受け止め方に差があることがわかりました。調べていくと、長期に渡った作品だけにどこまで観ていたかで温度差があるようです。
現在の原作を知らない人がおちいりやすい勘違いとは?

2024年7月7日よりCBCテレビ、TBS系列の「アガルアニメ」枠にて放送開始されるTVアニメ『キン肉マン 完璧超人始祖編』は、1980年代に大きなブームとなり、社会現象にもなった大ヒットマンガ『キン肉マン』の、直接的な続編になる同題マンガを原作とする新作です。
筆者の周りでも大きな話題となり、期待されている作品です。しかし、ファンとそうでない人の間で温度差を感じることがありました。それはどうしてでしょうか。ファン以外の人の話を聞いてみると、意外な事実が判明しました。
ファンであればほとんどの人は、上述した2024年現在も連載中の原作マンガ『キン肉マン』を愛読していることと思います。そのため今回のTVアニメ化は悲願ともいえ、あの原作での名場面の数々がアニメになると想像するだけで興奮が抑えきれないことでしょう。
しかし、ブーム当時は『キン肉マン』が好きだったけど、今は追っていないという人は意外と少なくないようです。事実、筆者も何人かそのような人を知っています。ブームの時に好きだった人の数がイコール今でもファンとは限らないわけで、その部分は意外な見落としでした。
そして、そういった人のほとんどが今回のTVアニメ化を、単なる「リメイク」と勘違いしているようです。考えてみれば昨今、かなりの数の過去人気作品の再アニメ化がありましたから、そう勘違いするのも当然かもしれません。そうした人に「今回のアニメは続編」であると説明すると、みな一様におどろいていました。
そのような一般層から見ると、『キン肉マン』は完結した作品と認識していても不思議ではないというものです。むしろ、一度完結した後に再始動する『キン肉マン』のような作品は、それほど多くありません。
つまり熱烈なファンにとっては念願のアニメ化であっても、そうでない人には昨今よくある懐かしの人気作品のリメイクととらえられてしまうわけです。もっともこの部分は今後のTVアニメが盛り上がることで、徐々に温度差もなくなっていくことでしょう。
加えて、「『キン肉マンII世』とどう違うのか?」という意見も意外とありました。『キン肉マン』は観て/読んでいなかったけど、『II世』は観て/読んでいた、という世代もいます。考えてみれば『キン肉マン』ブームを経験した世代はほとんどがアラフィフ、『II世』世代はアラサーくらいでしょうから、世代間ギャップがあるのは当然かもしれません。
今回のTVアニメ『完璧超人始祖編』では、『II世』との接点はほとんどありませんが、実は今後に展開するストーリーでは深く関係する可能性がありました。