え…「もっとデカくない?」「自在とは」 キン肉マン超人たちの意外な「身長設定」
マンガ『キン肉マン』には数多くの超人が登場します。一見、大きく見える超人がそれほど大きくなかったり、その逆に小さく見える超人が実際は大きかったりして、意外に思うことがあります。今回は、さまざまな超人の身長について見ていきます。
キン肉マンってブロッケンJr.よりも低かったの?

2024年7月よりアニメ『キン肉マン』の新シリーズ『完璧超人始祖編』が放送されます。この完璧超人始祖編の原作を特集した記事を掲載している書籍が『キン肉マン 大解剖 新装版』(三栄)です。この本は作者のゆでたまご先生が監修しており、ほかにも「超!超人名鑑」というコーナーがあります。
「超!超人名鑑」には、各超人の細かいプロフィールがまとめられており、原作マンガだけでは分からなかった情報が掲載されています。この情報をもとに超人の「身長」に注目すると、意外な事実を知ることができました。
たとえば主人公キン肉マンの身長は185cmで、ラーメンマンの209cm、ロビンマスクの217cmと、比べるとふたりよりも20cm以上低い設定です。また、正義超人としては後輩であるブロッケンJr.の身長が195cmで、キン肉マンよりも背が高かったのは意外に感じました。
ちなみに別作品ですが、『北斗の拳』の主人公ケンシロウの身長も185cmです。アニメ版でそれぞれの声を演じたのが同じ声優の神谷明さんというのも、偶然の一致の面白さを感じます。大柄だけれどもデカすぎない、ちょうどいい背丈なのかもしれません。
そのほか、テリーマンとの試合に挑む際に山に紛れていた悪魔超人のザ・摩雲天の身長は285cmでした。作中に描かれている大きさからすると、もっと高い印象があります。日本一低い山が標高約3mの仙台市にある日和山ですが、それと同程度かと思うと疑問が残ります。
ザ・摩雲天よりも背の高い超人には、290cmのビッグ・ザ・武道、300cmのサンシャイン、304cmのプリズマンの名前があがっていました。山よりも大きな超人のバトルとなれば、かなりの迫力だったことでしょう。
また、特殊な身長の持ち主では、ばねの形をした超人スプリングマンと、あらゆる爬虫類に変身できるスニゲーターが思い出されます。スプリングマンの身長は104cm~950cmと表記されており、最も高身長となった時には3階建てマンションと同じくらいの高さになるのです。
一方、スニゲーターの身長は「自在に変化」と表記されています。作中では亀や蛇のほか、正体のティラノサウルスの足にまでなっていましたが、もっと大きな恐竜の本体などにもなれるのでしょうか。
上述した超人たちの身長を振り返りましたが、数値を聞いて意外に思う内容もあったかもしれません。ゆでたまご先生の作画も、連載の経過とともに変化しており、超人の身長も変化しているようにも見えます。アニメの新シリーズでは、超人たちがどのように描かれるのか楽しみです。
(LUIS FIELD)