『ドラクエI』呪文だけで「竜王」は倒せるか? ハードすぎる戦いから「新しい物語」が生まれる?
最強呪文「ベギラマ」が、ぜんぜん当たらない

『I』のロトのよろいは、歩くだけでHPが回復し、毒の沼地やバリアーも無効となるため、敵から逃げられなくて、ダメージを受けても歩けば治ります。
こうしたことから、全くダメージを受けずに、ラスボス「竜王」の前に到着しました。有名なせりふである「世界の半分をやるから仲間になれ」を断り、竜王との戦いが始まります。
お互いがベギラマを使い、雌雄を決するのは、アニメ『ダイの大冒険』の勇者アバン対ハドラーのようで、個人的には燃えるシチュエーションですが……全っ然呪文が効きません。
『I』には「全く呪文が効かない敵」はいないのですが、ファミコン版の竜王は16分の1、つまり6.25%しか呪文が効きません(リメイク版では65%の確率で効きます)。ベギラマの消費MPは5、アテナムの最大MPは200なので、最大40回ベギラマを撃つことができます。
変身前の竜王のHPは100なので、ベギラマを2発当てねば倒せませんが、呪文無効化をされ続けるため、変身前の竜王に2回ベギラマを当てるだけでMP切れとなり、変身後に何もできずに負けることが続きます。全滅を繰り返すと所持金が半減し続けるため、数回全滅したら復活の呪文でやり直しました(お金の使い道なんてありませんが、気分の問題です)。
少しでも余力を持って変身後の竜王と戦うため、やくそうを最大の6個持ちます。変身前の竜王がベギラマの時はやくそうで回復し、通常攻撃かマホトーンの時にベギラマで攻撃することで、最大HPに近い状態で、変身後竜王と戦うことができます。
試行回数を重ね、ベギラマ5回中2発を当て、余力を残して変身後の竜王戦へ、これで倒せねば、もう無理でしょう。
変身後の竜王はHPが130あり、ベギラマ2発で倒すには乱数で最大の65ダメージを2回出す必要があるため、実際には不可能に近く、どうしても3回当てねばなりません。
レベル30でも、物理攻撃で22~38のダメージ、炎による攻撃で42~46のダメージを受けます。ガリガリと削られるため、消費MP10の「ベホイミ」を使わざるを得ない苦しい戦いです。
なんとか2回ベギラマを当てましたが、アテナムの残りHPは「3」、MPは「10」。消費MP10のベホイミを使えば、竜王の攻撃を耐えられますが、それでMPが「0」になるので、ベギラマで竜王を打倒できなくなります。外せば死にますが、ベギラマ一択です。
祈りを込めて放ったベギラマは……「64ダメージ」を与え、ついに竜王が倒れました。ここまでのプレイで41回全滅しています。以下脳内ストーリーを。
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「ベギラマ!」
最後に放った電光が、ついに竜王を揺るがした。巨体がゆっくりと地面に倒れる。
呪文が通じず、本当に苦しい戦いだった。竜王の城に隠されていた、ロトのつるぎを振るえば、あるいはもっと有利に戦えたかもしれないと思う。
しかし、ベホイミを初めとした、多くの呪文がなければここまで来られなかったのも確かだ。次の世代のためにも、魔法の力をより磨き上げ、強くあらねばならない。ベギラマで竜王を倒したと聞けば、呪文を学ぶ人も増えることだろう。私はひかりのたまを取り戻しつつ、そんなことを思った。
ひかりのたまで、全ての魔物を封じようとすることには弊害が伴っていた。これからは、ひかりのたまに頼るだけではなく、今後、魔物が出たとしても、勇者や人びとが自分たちの力を高めることで世界を守れるようにしなければならないだろう。そのためにも、私を支援してくれた勇気ある人々と力を合わせ、人間の領域をアレフガルドの外に広げなくては……。
アテナムは新大陸での建国を見据えつつ、世界の有り方を変えることを決意した。
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ということで、何とか目標達成できました。
ちなみに、魔物を封じ込める「ひかりのたま」って、続編の『ドラゴンクエストII』には出てこないんですよね。だから、世界中に魔物が出る状態なのかな、みたいに解釈しつつ、『ドラゴンクエストI』を終わりにします。縛りプレイ、楽しかったです。
(安藤昌季)






