『推しの子』星野アイが生存していたら 余計「怖い展開」になった?
4歳児のアクアはどうやって「敵」を排除する?

劇中では、アイが死の間際に子供たちに初めて「愛してる」と言って、彼らに対し嘘ではない真の愛情を持っていることを自覚していました。上記の展開でもアイはアクアとルビーの命が脅かされたことで、子供たちへの愛情を自覚するでしょうし、ふたりを守るために、社長に黒幕(アクアたちの父親)のことを話すと思われます。
リョースケが自白していた場合は、黒幕は逮捕されるでしょう。ただ、黒幕はストーカーに自宅を教えるほど、アイへの害意があるわけですから、「リョースケが失敗した場合は、アイを陥れるために、アクアとルビーの存在を公にする」といった「第二の矢」を準備している可能性が高いです。リョースケが自白しなかった場合でも、黒幕はアイの隠し子を世間に知らしめて、アイドル活動にダメージを与えようとする可能性もありえます。
子供の存在が世間に知られれば、スキャンダルでアイおよび所属するB小町のアイドル活動は致命的なダメージを受けるでしょう。社長はアイを守るために、当分の活動自粛をさせるはずです。
また、黒幕が上記のようなアイへの敵対行動をまだしていなかった場合でも、アクアが明晰な頭脳で、黒幕がアイの邪魔をする可能性に気づいたとき、そのままにしておくでしょうか。「黒幕を殺してでも、アイのアイドル活動は邪魔させない」と思いつめる可能性も否定できません。アイは活動自粛になったとしても、アクアたちを守って生きていく道を探すでしょうし、社長たちもアイの復帰ができるように尽力すると思われます。とはいえ、アイが順調にアイドルを続けられるには、「黒幕がアイの邪魔をしなくなる」しかないでしょう。
黒幕が油断していて、何もしないまま警察に逮捕されればいいですが、さすがにそんな簡単な相手とは思えません。「全てを知ったアクアが、子供であることを活かして、黒幕と見定めた自分の父親を油断させ、秘密を暴露する前に医師の知識で暗殺(毒殺など)する」というような、心が痛くなる展開も考えられます。
もう少し健全なストーリーを考えると、隠し子の存在をバラされて窮地に立たされたアイを、頭の切れるアクアとアイの熱狂的ファンであるさりなの生まれ変わりのルビーが、なんとか芸能人として復活させようと知恵を絞っていく、という展開もあり得るでしょう。そして自分たちも芸能界入りして母を支え、アイを陥れた黒幕の父親を探していく、という「別モノ」の物語になること考えられます。アイが殺されるという衝撃展開が訪れるまでは、このようなストーリーを予想していた人もいたのではないでしょうか。
※本文の一部を修正しました。(2023.7.2 17:57)
(マグミクス編集部)


