未回収のまま終わる? 『ワンピース』に残された謎に「忘れられてるんじゃ?」
『ONE PIECE(ワンピース)』では、迫力満点なバトルシーンだけでなく、秀逸な伏線回収で読者を沸かせてきました。まだ明らかになっていない謎も多く残されているなか、新しい設定が続々と登場しています。10年以上前の謎は明かされないまま終わってしまうのでしょうか。
10年以上前の伏線も、いまだ未回収

2022年7月から『ONE PIECE(ワンピース)』の最終章が始まり、約1年が経過しました。最終章開幕前後には「太陽の神ニカ」や「ルナーリア族」、「火ノ傷の男」など新たな設定が次々に飛び出しました。過去に張られていた未回収の伏線が影を薄めつつあります。
●イワンコフが漏らしたクロコダイルの弱み
まずは、サー・クロコダイルの「弱み」についてです。「スナスナの実」の能力者のクロコダイルは、「アラバスタ編」でバロックワークスのボスとして登場しました。物語の初期から登場する彼には、読者が忘れていそうな謎が残されていました。
それは革命軍の幹部にしてカマバッカ王国の女王、エンポリオ・イワンコフが発した「クロコダイルの弱み」についてです。イワンコフが彼の弱みについて言及したのは「インペルダウン編」のため、10年以上も前の出来事です。
クロコダイルはイワンコフに握られている「弱み」が原因で、「インペルダウン」から脱出する際、ルフィたちに力を貸していました。しかし、最終章に突入後も「弱み」に関する情報はまったく明かされていません。
クロコダイルは、白ひげ(エドワード・ニューゲート)に敗れたという話もあり、「その『敗北』もクロコダイルの『弱み』に関係しているのでは?」という意見もあります。最終章突入後には、クロコダイルが所属する「クロスギルド」と反政府組織「革命軍」の動きが活発になってきているため、もしかすると近々クロコダイルの弱みについても言及されるのかもしれません。
●「ワノ国編」でゾロを襲った死神の謎
続いて、「ワノ国編」で登場した死神の存在です。第1038話「キッド&ローvs.ビッグ・マム」では、百獣海賊団の大看板・キングとの死闘で力を使い果たし、満身創痍なゾロが描かれています。そんな彼の前に、鎌を振り下ろそうとする死神のような「何か」が描かれていました。しかし、 次にゾロが登場したときは死神の姿はなく、ゾロ自身は意識を失っていました。
インパクトのある登場でありながら、その後のエピソードで死神について触れられることは一切ありませんでした。ファンのあいだでは、「ゾロの刀『閻魔』の化身説」や、「薬の副作用による幻覚説」「死亡の伏線説」などがささやかれています。