未回収のまま終わる? 『ワンピース』に残された謎に「忘れられてるんじゃ?」
人魚姫、戦艦、あとひとつは?

●一切情報のない古代兵器ウラヌス
最後は、唯一名前以外の情報が明かされていない古代兵器「ウラヌス」についてです。作中で登場している古代兵器はプルトン、ウラヌス、ポセイドンの3つがあり、それぞれが世界を滅ぼせる程の力を有します。
プルトンについて、クロコダイルは「一発放てば島ひとつを跡形もなく消し飛ばすだけの力がある」と語っていました。さらに「ウォーターセブン編」で、より詳しい内容が発覚し、プルトンの正体は「世界最悪の戦艦」と判明します。
ポセイドンは「魚人島編」にて、数百年にひとり生まれてくるとされる人魚の「ふたつ名」であることが明らかになりました。ポセイドンの力を宿す者は海王類と心を通わせ、自在に操ることができます。悪意を持って使えば世界を海に沈めることさえ可能な存在です。作中で、リュウグウ王国の王女・しらほしがその力を宿していることが発覚しています。
プルトンは「戦艦」、ポセイドンは「しらほし」と、正体がはっきりと明言されているのにもかかわらず、「ウラヌス」に関しては姿かたちや能力どころか、どこにあるのかさえ明らかになっていません。
ウラヌスに関する情報の少なさは、もはや「作者の尾田栄一郎先生も忘れてしまっているのではないか?」と疑わざるを得ないほどです。新たな設定が続々と登場していることから、「埋もれてしまうのではないか?」と不安を覚える読者もいました。
『ONE PIECE』は遠い先のことまで見通した緻密な伏線が多く、忘れた頃に謎が明かされる……というケースを読者は何度も目の当たりにしてきました。いまだ明かされていない謎についても、秀逸な伏線回収が用意されていると信じて、楽しみに待ちたいところです。
(ハララ書房)





