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『北斗の拳』実はけっこう毒舌なケンシロウ 最初は“寡黙なヒーロー”じゃなかった?

冷静沈着かつ寡黙というイメージが強い『北斗の拳』のケンシロウながら、初期の頃はイメージと異なるような暴言や毒舌を吐くことがありました。アニメよりも辛辣かもしれない、原作初期の姿を振り返ります。

なぜかKINGの面々にだけ異様に辛辣なケンシロウ

ゼノンコミックスDX『北斗の拳』新装版 第1巻 書影
ゼノンコミックスDX『北斗の拳』新装版 第1巻 書影

『北斗の拳』のケンシロウといえば、“寡黙なヒーロー”という印象が強く残っています。

 無口で無骨だけど、弱き者には優しい男で精悍な表情にはいつも哀しみが漂っており、怒りが頂点に達したとき、北斗神拳が炸裂する――そんな共通のイメージがあるのではないでしょうか。

 ところで、『北斗の拳』を読み返してみると、あることに気がつきます。それは、初期のケンシロウが意外と「毒舌」だということです。

“種モミじいさん”ことミスミの村を襲ったKINGのスペードと戦ったときは、こう言っていました。

「どうしたハゲ それまでか」

 スペードはハゲというよりモヒカンですが、ケンシロウはお構いなし。反撃しようとしたスペードは、北斗残悔拳によって葬り去られました。

 父親を首吊りにして幼い娘に担がせる非道中の非道、ダイヤにはこう呼びかけています。

「おいバケモノ! おれはただ通りすぎようとしているだけだ これ以上おれにかかわりあうな」

 ひどい言いようですが、これはダイヤがメイクをしていたからでしょう。ダイヤは棒術で襲いかかり、それをケンシロウは手のひらで軽く止めてしまうと、「スローすぎてあくびがでるぜ」とシンプルに挑発します。そしてそのまま棒を掴んで片腕で持ち上げ、「死ね くまどりやろう」と静かに罵倒し、交首破顔拳で倒しました。「くまどり」を知っているなんて、ケンシロウは意外と伝統文化への造詣が深そうです。

 大きな鉄の爪を使って面白半分に人を殺していたクラブには、「弱いカマキリほどよくしゃべるようだな」と的を射た挑発を繰り出します。逆上したクラブが襲いかかってきても、あっさり五指烈弾で返り討ちに。悶絶するクラブには、「どうしたカマキリ それまでか」と、スペードと同じ文法で追い打ちをかけます。命乞いをするクラブに知りたい情報をしゃべらせた後はあっさりと約束を破り、クラブに「約束がちがう!」と抗議されますが、「おまえが一度でも約束を守ったことがあるのか 一度でも命ごいをしている人間をたすけたことがあるのか」とぐうの音も出ない言葉をかけて、クラブはそのまま死んでしまいました。当然の報いです。

【画像】異世界どころではない! 広がり続ける『北斗の拳』ワールド(5枚)

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