『北斗の拳』キャラたちの「元ネタ」は誰? 年齢や見た目は違っても「モデル」と思える人物も
『北斗の拳』には、さまざまな印象的ビジュアルのキャラが登場します。実は彼らには、意外なモデルがいたようです。
さっさと死ぬ雑魚キャラにまでモデルがいた?

今後新作アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』の放送も控える名作マンガ『北斗の拳』には、個性豊かなキャラクターがたくさんいます。その多くは、作画の原哲夫先生が、実在する人物をモデルにしていることをご存じでしょうか。言われてみれば確かに似ているキャラ、そうでもないキャラ(失礼)、いろいろいます。
まず、各キャラとモデルとされる人物(以下、敬称略)を並べてみましょう。『北斗の拳』公式サイトや、2023年「北斗の拳40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」開催時のインタビューなどで、これまで各キャラのモデルが明かされてきました。
「ケンシロウ」……ブルース・リー、松田優作(性格含め)、シルベスター・スタローン、また映画『マッドマックス』主人公「マックス・ロカタンスキー」役のメル・ギブソンのイメージを合わせたそうです。
「トキ」……イメージはキリスト。
「ラオウ」……全体的なフォルムは、イラストレーターのフランク・フラゼッタの絵で描かれる屈強な男の造形のイメージで、それに俳優のルトガー・ハウアーを合わせたそうです。
「レイ」……俳優のロバート・ランバート。
「シュウ」……俳優のクリント・イーストウッド。
「サウザー」……映画『時計じかけのオレンジ』で知られる俳優マルコム・マクダウェル。
「ユダ」……バンド「カルチャー・クラブ」のボーカル、ボーイ・ジョージ。
「リュウガ」……ミュージシャンのデヴィッド・ボウイ。
「ファルコ」……俳優のドルフ・ラングレン。
「アイン」……俳優のリチャード・ギア。
主要なキャラはざっとこういったところです。モデルだから顔を似せて描くわけではなく、デフォルメしているキャラもいるでしょう。
原先生の、あるインタビュー記事によると、ケンシロウのイメージは早い段階で固まっていたとのことで、また、最初の強敵シンは、パッとひらめいた長髪の男をそのまま採用したそうです。これは、原作の武論尊先生からの、「宝塚の男役」というイメージを受けてのことだったのかもしれません。
しかし、原先生はシン以降の新キャラは思うように描けなかったそうです。理由は、自身のオリジナルだけでは、どうしても顔が誰かに似てしまうからでした。
そこで、原先生は原点に返ってケンシロウのようにモデルを探します。特に描いていて楽しかったのは、サウザーだったそうです。