『北斗の拳』キャラたちの「元ネタ」は誰? 年齢や見た目は違っても「モデル」と思える人物も
リンとバットにもモデルが?

原先生の画の繊細さ、作品に対する妥協のない姿勢は、無数にいる雑魚キャラまで丁寧に描いたことからもうかがえます。
『北斗の拳』は特に映画『マッドマックス2』(以下、『2』)をモチーフにしていることは有名ですが、映画の登場人物と同じ顔や服装をしたキャラが、マンガの随所に登場するので探してみると面白いです。
分かりやすいところでは、「KING四重臣」のひとり「スペード」は、『2』で俳優ヴァーノン・ウェルズが演じたモヒカン頭の男「ウェズ」がモデルで、野盗集団のボス「ジャッカル」は、1作目『マッドマックス』でヒュー・キース・バーンが演じた、暴走族グループのボス「トーカッター」がモデルだと思われます。
また、ファンの間では、「リン」と「バット」にも、設定上のモデルがいたと考えられています。
リンは、『2』に登場する、石油精製所にいる5歳ほどの男児「フェラル・キッド」に、設定が似ていました。彼は言葉がうまく話せませんが、周囲をよく観察していて機転が利きます。リンも最初は声が出せませんでした。そして、大人びた思考を持って、ケンシロウや仲間をずっと見守っています。ふたりの立ち位置は、どことなく似ていませんか。
バットも『2』に登場する、小型オートジャイロを乗りこなす「ジャイロ・キャプテン」がモデルかもしれません。年齢は20代後半でしょうか。勝手にマックスの相棒と言ってつきまとう、お調子者でずる賢い男ですが、ここぞというときに助太刀に来る物語のキーマンです。バットとは年齢が全く違いますが、ポジションは似ているように思います。
ちなみに、『北斗の拳』公式サイトの原先生のインタビューによれば、『マッドマックス2』のほかに要素を取り入れている作品は映画『燃えよドラゴン』『ブレード・ランナー』『遊星からの物体X』、マンガ『AKIRA』、ドラマ『超人ハルク』などがあるそうです。マンガを読み返して、どの描写が該当するのか探してみるのも面白いのではないでしょうか。
(石原久稔)




