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「実は勇者ロトは…」ドラクエ好きでも「勘違いしがち」なマメ知識3選

当たり前だと思っていたことが「実は違った」というのは、往々にしてあることです。それは国民的RPG「ドラクエ」シリーズにおいても同じことがいえます。「ドラクエ好き」でも勘違いしがちなところを見ていきましょう。

いつから勘違いしていた? 「ドラクエ」のアレやコレ

すべてはここから始まった! 画像はファミコンソフト『ドラゴンクエスト』(エニックス)
すべてはここから始まった! 画像はファミコンソフト『ドラゴンクエスト』(エニックス)

「ドラゴンクエスト」シリーズは、1986年5月にファミコン用ソフトとして初代『ドラクエ』が発売されて以降、現在に至るまで愛され続けています。

 いまや国民的RPGとして確固たる地位を築いた同シリーズではあるものの、ファンの間で広く勘違いされていたり、明確な定義があやふやになっていたりする点がいくつか見られます。

 そのひとつは「用語」に関する勘違いです。

 キャラクターのステータス画面には「HP」や「MP」といった表記があります。HPはヒットポイントのことで、MPはマジックポイントを略したもの……と覚えている人がいるかもしれませんが、実は後者は誤りです。

「ドラクエ」シリーズのMPは「マジックパワー」と呼ぶのが正解で、初代『ドラクエ』の説明書にも、しっかりと「MP(マジックパワー)」と明記されています。

 ほかのRPGで「MP=マジックポイント」と略されることが多かったため、「ドラクエ」シリーズでも勘違いして覚えている人が多いのかもしれません。

「ドラクエ」シリーズで重要な意味を持つ「勇者ロト」に関しても、広く勘違いされていることがあります。

 初代『ドラクエ』『ドラクエ2』『ドラクエ3』は「ロト三部作」と呼ばれ、「勇者ロト」につながりのあるシリーズとなっています。しかし、ドラクエ好きのなかには「『ロト』が人の名前である」と勘違いしている人が少なからずいるようです。

『ドラクエ3』のエンディングでは、「かくしてロトの称号をうけた◯◯は、ここアレフガルドの英雄となる!」というメッセージが流れます。つまり「ロト」とは、まことの勇者が授かる称号の名称であり、人の名前ではありません。

 ちなみに旧約聖書に「ロト」という人名が登場しますが、堀井雄二氏は聖書を意識してつけた名称ではないことを明らかにしています。

 最後に「魔王」と「大魔王」の違いについて触れておきます。

「ドラクエ」シリーズには、「魔王」と「大魔王」という肩書きが存在します。『ドラクエ3』のように、バラモスが魔王で、ゾーマが大魔王というのが分かりやすい例かもしれません。

 多くのプレイヤーは、魔王すら支配下に置いているさらに恐ろしい強敵が大魔王……と、ふんわり受けとめていたのではないでしょうか。その認識自体は間違いではないのですが、のちの作品では、「魔王」と「大魔王」に明確な区分けがあることが分かりました。

 そのことが明らかになったのは、『ドラゴンクエストX いばらの巫女と滅びの神 オンライン』のことです。作中、魔界で行われる試練を乗り越えた魔王を「魔仙卿」という人物が審査し、認められた者が大魔王に即位することになります。つまり大魔王になるには実力だけでなく、特別な認可が必要だということです。

 ちなみに『ドラクエ10』の魔界と、大魔王ゾーマ(や、ほかの大魔王)のいた世界は異なるため、この定義に当てはまるかは不明です。

 歴史の長い「ドラクエ」シリーズですが、いまだに間違われやすい要素や、定義が曖昧な部分があるようです。知っていたからと言って得はないですが、ちょっとしたマメ知識として覚えておくとよいかもしれませんね。

(大那イブキ)

【画像】マジで知らんかった! 歴代『ドラクエ』の間違いがちな要素(4枚)

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