「ガンダム奪取」がドラマを生む? 激しい「兄弟機どうしの対決」が描かれたMSたち
親友同士が傷つけあう悲劇的な兄弟機対決も

兄弟機対決は何も宇宙世紀に限ったことではありません。他の「ガンダムシリーズ」でも行われていました。特に『機動戦士ガンダムSEED』を中心としたコズミック・イラの世界では、物語を動かす大きなドラマとなっています。
『SEED』の物語は、まだMSを持たなかった地球連合軍の大西洋連邦と、中立国であるオーブ連合首長国が極秘に開発を進めていた「G計画」の情報をザフトがキャッチしたところから始まりました。
このG計画で試作された5機のMSのうち、「GAT-X102 デュエル」、「GAT-X103 バスター」、「GAT-X207 ブリッツ」、「GAT-X303 イージス」の4機がザフトに奪取されてしまいます。そして、残った1機「GAT-X105 ストライク」に、学生だったキラ・ヤマトが偶然、乗り込んで戦うところから物語は始まりました。
こうして1対4の兄弟機対決が繰り広げられるわけですが、物語は単純なガンダム同士の戦いに終わらず、キラの親友だったアスラン・ザラがイージスのパイロットだったことでより複雑なものへとなっていきます。
キラとアスラン、お互いに相手を気遣って本気になれないまま幾度も戦いが続きましたが、不幸にも互いの友人を目の前で撃墜することで物語は急転しました。怒りと悲しみがふたりの本来持っている優しさを捨て去ってしまったのです。
機体をボロボロにするような戦いの結果、アスランはイージスを自爆させることでストライクを撃墜。キラはMIA(戦闘中行方不明、事実上の戦死認定)となります。親友であるキラの死亡を確信したアスランでしたが、実は偶然からキラはこの時に救出されていました。
しかし、このことがアスランの心に大きな傷を残します。自分の行動に疑問を感じ、大きな迷いをいだくことになりました。そしてキラの生存を知ったのち、自分の意志でザフトから離脱することになります。そして、以降はキラと行動をともにすることになりました。
この時、キラの乗る「ZGMF-X10A フリーダム」と、アスランの乗る「ZGMF-X09A ジャスティス」もまた兄弟機の関係ですが、以前とは違って協力関係にある本来の運用方法となっています。
この他にもコズミック・イラでは、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』で今度はザフトのセカンドステージMSである「ZGMF-X24S カオス」、「ZGMF-X31S アビス」、「ZGMF-X88S ガイア」が強奪され、兄弟機である「ZGMF-X56S インパルス」と戦うところから物語が始まっていました。
前述のフリーダムもザフトから奪ったMSですから、コズミック・イラではガンダムが盗難にあうのは日常茶飯事なのかもしれません。
この他にも印象的な兄弟機対決として、『機動戦士ガンダム00』のアリー・アル・サーシェスが「GNW-002 ガンダムスローネツヴァイ」を強奪し、トリニティ兄弟を抹殺するという非情なドラマもありました。
みなさんが「ガンダムシリーズ」で印象的だった兄弟機対決はなんでしたか?
(加々美利治)




