「ガンダム奪取」がドラマを生む? 激しい「兄弟機どうしの対決」が描かれたMSたち
「ガンダムシリーズ」で話題になることの多いガンダム同士の戦いのなかで、同じ目的で作られた「兄弟機」同士の戦いはいっそう激しいものになりました。時にはパイロットに大きな因縁を残す兄弟機対決を振り返ってみましょう。
ガンダム兄弟機同士の戦いは伝説級のドラマを生んだ

「ガンダムシリーズ」では「ガンダム」が奪われて、ガンダム同士の兄弟機対決となることがあります。高性能機ゆえに奪われ、敵陣営に使用されることの多いガンダムたちのドラマをいくつか振り返ってみましょう。
宇宙世紀では、たびたびガンダムが奪取され、敵となって姿を現すことがあります。なかでも印象的だったのはOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の「RX-78GP01 ガンダム試作1号機 “ゼフィランサス”」と「RX-78GP02A ガンダム試作2号機 “サイサリス”」との兄弟機対決でしょうか。作品前半を盛り上げた激しい対決でした。
一年戦争終結後、地球連邦軍の「ガンダム開発計画」によって生み出されたこの2機のガンダムは、それぞれ別の目的をもって試作されました。GP01は次期主力機となるための汎用MS(モビルスーツ)の試作機。GP02は核弾頭使用を前提とした強襲攻撃型のMSです。
このGP02の核弾頭に目を付けたジオン公国軍残党組織「デラーズフリート」が奪取を計画、その一員であるアナベル・ガトー少佐によって核攻撃に必要となるラジエーター・シールドとともに強奪されました。
このGP02に立ち向かったのが、偶然にも居合わせた地球連邦軍の新米テストパイロットのコウ・ウラキ少尉です。GP02を奪還するべく、GP01に乗りこみます。しかし、ガトーとの力量の差から逃亡を阻止できませんでした。こうしてコウとガトーの因縁から本作の物語は始まります。
その後、たび重なる実戦と訓練により急速に技量をあげたコウは、GP02の核攻撃を未然に防ぐことはできなかったものの、相打ちながらもガトーとの戦いに一応の決着を付けました。この戦いでGP01とGP02は大破しますが、このふたりの戦いはさらなるMSを得ることで、より激しいものになっていきます。
『0083』はもともと2機のガンダムの戦いが話題となった作品でした。製作当時はガンダム同士の戦いはまだ珍しいもので、この部分が大きなフックとなったことは間違いありません。この後、ガンダム同士の戦いが重宝され、多くの作品で描かれることになります。
そして、複数あるガンダムの1機を強奪し、同系機同士の兄弟機対決になるというパターンは、この後も複数のメディアで使われていく定番パターンになりました。ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の「RX-79BD-3 ブルーディスティニー3号機」VS「RX-79BD-2 ブルーディスティニー2号機」、マルチメディア展開した『機動戦士ガンダムF90』の「ガンダムF90」VS「ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様」などです。
細かいことを言えば、『機動戦士Ζガンダム』のティターンズ仕様の「RX-178 ガンダムMk-II」同士の戦いが、制作年代から見た最初の兄弟機対決でしょうが、インパクトに着目すると、GP01とGP02が元祖ということになるかもしれません。




