【見逃し厳禁】23秋アニメのダークホース4選 「途中から大化け」「いきなりホラー」
ラブコメの皮を被った『ボボボーボ・ボーボボ』?
●『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』

『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』は、ひとりの主人公が100人の彼女と付き合うという、かなり突飛な設定のラブコメ作品です。原作は「週刊ヤングジャンプ」で連載中の同名マンガで、「次にくるマンガ大賞 2020」ではコミックス部門第2位に選ばれました。その異名は、誰が呼んだか「ラブコメ界のボボボーボ・ボーボボ」です。
物語の主人公、愛城恋太郎(あいじょう・れんたろう)は中学で失恋100回を経験した人物で、「高校でこそ彼女を!」と藁にもすがる想いで神社を訪れます。すると恋愛の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられるものの、運命の人に出会った人間は、その相手と愛し合って幸せにならなければ死んでしまうといいます。「だったら100人全員と付き合えばいいじゃーん」という結論に至るところから、このとんでもラブコメは展開していくのでした。
しかも作中に登場するヒロインたちはいずれも個性が爆発しており、どこまでもカオスな展開が繰り広げられます。実際に作品を観れば、『ボボボーボ・ボーボボ』と同じフィーリングを感じられるのではないでしょうか。
TVシリーズにはまだ100人のヒロインは登場しておらず、原作ですら今のところ3割程度の人数にとどまっています。すでにアニメ第2期の制作は決まっているので、今後本当にヒロイン100人を達成できるのか、前代未聞のラブコメ作品の行く末を見守りましょう。
●『アンダーニンジャ』
アニメ『アンダーニンジャ』は、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』や『アイアムアヒーロー』の作者である花沢健吾先生の同名コミックスを原作にした作品で、文字通り「忍者」の物語です。「忍者」を扱った作品といえば『NARUTO-ナルト-』『NINKU-忍空-』『バジリスク~甲賀忍法帖~』などの名作が存在しますが、同作はそのどれにも当てはまらない世界観といえるでしょう。
まず物語の舞台となるのは、およそ20万人の忍者が潜伏している現代日本です。主人公の雲隠九郎(くもがくれ・くろう)は忍者組織「NIN(National Intelligence of NINJA)」に所属する末端の忍者で、ニート同然の暮らしを送っていました。
物語序盤はそんな九郎と、彼の住むアパートの住人たちによるシュールな日常が展開されるうえ、話が過去に遡ったり現代に戻ったりと、時系列がかなり入り乱れます。あるいは前知識がない状態で視聴すると、ちんぷんかんぷんになるかもしれません。
ただ同作が凄いのは、今まで散りばめられていた点と点が徐々に結びついていき、話を理解するころには、そのクセのある世界観にどっぷりハマってしまうところです。忍者になりたい外国人も、隈取のJKも、母乳を飲ませようとする汚いおっさんも、一見荒唐無稽のように見えて、ちゃんと物語につながっていきます。
そして「NIN」と敵対するもうひとつの忍者組織「UN(アンダーニンジャ)」が暗躍し始めたとき、序盤のゆるい日常からは想像もつかない展開が幕を開けます。1話切りせずに、ぜひ最後まで物語を見届けてみてください。
ウワサに違わず、粒ぞろいだった2023年の秋アニメに関して、ノーマークだった作品がある人は、お正月休みを使って一気に視聴してみてはいかがでしょうか。
(ハララ書房)


